このページの本文へ

ENECHANGE・東京ガス共催、エネルギーイノベーションプログラム「Japan Energy Challenge 2020」開催報告

ENECHANGE株式会社
2021年03月19日

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ENECHANGE株式会社
電力需給管理システム、移動式EV充電インフラ、家庭向デマンドレスポンスサービスを持つVPP関連北米エネルギースタートアップ3社が最優秀賞受賞

ENECHANGE(エネチェンジ)株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役CEO:城口洋平、代表取締役COO:有田一平)が主催するエネルギーイノベーションプログラム「Japan Energy Challenge 2020」(以下、「JEC2020」)で、Enbala Power Networks(カナダ)、FreeWire Technologies(アメリカ)、OhmConnect(アメリカ)の3社が最優秀賞を受賞しましたのでお知らせします。3月9日(火)にオンライン開催されたJEC2020本大会では、優秀企業3社とのトークセッション並びに過去の最優秀賞受賞企業によるその後の成果発表が行われました。




世界レベルで急速に進む脱炭素社会の実現に向けエネルギー分野にも注目が集まる中、JEC2020では世界各国から再生可能エネルギーの普及や安定供給に不可欠なテクノロジーを持つスタートアップ企業600社以上のロングリストからスクリーニングを行い、最終的に19社を採択しました。企業分析、ウェビナーによるプレゼンおよび、日本のエネルギー企業との1on1でのミーティングと約1年間のプログラムを経て最優秀賞受賞3社が決定しました。今回選ばれた3社もバーチャルパワープラント(以下、「VPP」)と分散型電源の両方を管理できる需給管理システムを提供する Enbala Power Networks(カナダ)、移動式のEV充電システムを提供する FreeWire Technologies(アメリカ)、家庭向けのデマンドレスポンスサービスを提供するOhmConnect(アメリカ)と、ユニークな技術を持つ点でスポンサー企業の注目を集めました。

JECは、日本のエネルギー関連企業が合同で開催することで、より多くの世界のエネルギーテック企業とのマッチングを狙い、日本のエネルギー市場のイノベーションを加速させ市場の活性化の実現を目指す取り組みで、2018年に開始し今回で3回目の開催となります。

これまでJECの取り組みを通じて1on1ミーティングを行ってきたスタートアップ企業とは、現在も継続的な交渉を重ねており、日本での事業展開もこれから本格化してくる予定です。そして、2021年は「ENECHANGE INSIGHT VENTURES(エネチェンジ・インサイト・ベンチャーズ)」として名称をリニューアルし、脱炭素社会の実現に向けてエネルギーのマッチングプログラムを行ってまいります。


JEC2020 最優秀賞受賞企業(3社)

Enbala Power Networks(カナダ)
分野:VPP、DERMSプラットフォーム
事業・サービス:VPPとDER管理システム(DERMS)の両方のサービスを実現するリアルタイムなマルチサービスSaaSプラットフォームを提供。リアルタイムの通信インフラを使用して、電力会社に接続された電力資産の監視、制御、調整、管理を行うことが可能。

FreeWire Technologies(アメリカ)
分野:EV充電器
事業・サービス:移動式のEV充電ソリューション(Mobi Charger)を提供。どこにでも配置でき、ジョイスティック付きのコントローラーで移動させることが可能。企業のオフィス、職場、フリート、販売店、オンデマンドサービス事業者に柔軟な充電を提供するのに最適。管理が簡単な統合ソフトウェアとドライバー用の付属アプリが付属している。80kWhのバッテリーを搭載。

OhmConnect(アメリカ)
分野:現金還元の家庭向けDRサービス
事業・サービス:住宅用のVPPソリューションを提供している。電力需要がピークに達すると、顧客は消費量を削減し、その削減分を追加発電として市場に販売。同社は、50万人のユーザーと100MW以上の削減可能負荷のポートフォリオを持っている。また世界的にサービスを拡大しており、2020年には豪州のOrigin Energyと提携してサービスを開始。


最優秀賞受賞企業のコメント

Enbala Power Networks CEO、Bud Vos氏
今回JECに参加して、日本のトップエネルギー企業と幅広く交流する機会を持つことができたことは当社にとってとても素晴らしい経験となりました。JECプログラムを通して、日本のエネルギー市場に対する理解が深まり、お互いにとって効果的な取り組みが可能になったのではと思っています。当社は、VPPとDER管理システム(DERMS)両方の競争力をさらに高め、カーボンニュートラル社会の目標達成のために加速させていきたいと思います。

FreeWire Technologies Director of Business Development、Rob Anderson氏
日本の大手企業がスポンサーに名を連ねているエネルギーに特化したビジネスマッチングプログラムの存在を知ったとき、強く参加したいと思いました。当社はすでに日本でMobi Genという製品の販売を始めており、7月には日本市場向けにローカライズされたBoost Chargerが発売できるよう準備を進めています。JECのファイナリストになることで、当社はJECスポンサー企業とのビジネスを展開できることを期待しています。

OhmConnect Co-founder / President、Matt Duesterberg氏
JECに参加できたことで、革新的な技術やサービスを持つ我々のような企業が、世界で最も先進的な日本の電力市場へアクセスする機会を得ることができました。当社のデマンドレスポンスモデルで日本市場に参入することで、エネルギー緊急事態時に、需要抑制による回復支援ができることを期待しています。


JEC2020スポンサー企業(13社)

【ゴールドスポンサー】東京ガス株式会社
【シルバースポンサー】ENEOS株式会社、清水建設株式会社、中部電力株式会社、パナソニック株式会社、株式会社Looop
【ブロンズスポンサー】四国電力株式会社、中国電力株式会社、東北電力株式会社、豊田通商株式会社、北陸電力株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、株式会社ミライト
※五十音順


JEC主催ENECHANGE株式会社 代表取締役CEO城口洋平のコメント

3年目を迎えたJapan Energy Challengeですが、2020では欧米市場ですでに実績があり日本での事業展開の可能性も十分にある19社を採択することができました。最優秀賞を受賞した3社は全てVPPに関わる企業であり、今後日本のエネルギー関連企業とVPP市場参入に向けた事業提携や投資などに大きな期待がもてます。

ENECHANGE社は、JECなどを通じて、世界の最先端のエネルギーテック・スタートアップを巻き込んだ「エネルギー改革」を推進する取り組みを、今後も積極的に開催してまいります。


◎2020年5月13日のプレスリリース
「ENECHANGE&東京ガス共催、エネルギーイノベーションプログラム「Japan Energy Challenge 2020」始動」https://enechange.co.jp/news/press/jec2020-kickoff/
◎Japan Energy Challenge ウェブサイト(英語) https://japanenergychallenge.com/


ENECHANGE株式会社

ENECHANGE(エネチェンジ )は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進するエネルギーテック企業です。自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化に分類される「エネルギーの4D」分野で、データ活用を軸としたサービス展開しています。当社のルーツは、自由化先進国のイギリス・ケンブリッジでの電力データ研究所にあり、現在もイギリスに子会社SMAP ENERGY LIMITEDを有し、エネルギーデータの解析技術とグローバルなネットワークを有することが特徴です。

名称  :ENECHANGE株式会社
所在地 :〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル3階
URL  :https://enechange.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン