「AMD PRO」のセキュリティー/管理機能を搭載
AMD、Zen 3ベースの企業向けモバイルプロセッサー「Ryzen Pro 5000」
2021年03月17日 17時00分更新
AMDは3月17日、「Zen 3」コアアーキテクチャーを採用したビジネス向けモバイルプロセッサー「AMD Ryzen Pro 5000」シリーズを発表した。
企業向けのセキュリティー機能と管理機能を備えたビジネス向け製品。8コア16スレッドの「AMD Ryzen 7 PRO 5850U」をはじめとする3モデルを展開する。
Ryzen 7 PRO 5850Uは、家庭やオフィスでの使用において、競合製品よりも最大23%高速としている。エネルギー効率の良さも長所としており、同社が53WHrのバッテリーを搭載した機材で実施したMobileMark 2018ベンチマークテストにおいて、最大およそ17.5時間のバッテリー駆動時間を実現した。
「AMD PRO」テクノロジーのセキュリティー機能により、シリコンからOSまですべてのレベルに防御機能を組み込み、多層的なアプローチでセキュリティーを提供する。Ryzen PROシリーズに採用されている「AMD Memory Guard」は、Microsoft Secured-Core PCで自動的に有効化され、データとIDを保護する。また、「AMD Shadow Stack」はマルウェア攻撃に対して、ハードウェアによる保護を可能にする。
AMD PROによる管理機能も特徴としており、最新のITインフラストラクチャーと互換性のあるかたちで展開、イメージング、管理を簡素化し、Microsoft Endpoint Managerをフルサポートする。ビジネス向け製品として、18ヵ月間のソフトウェアの安定性と24ヵ月間の製品供給を保証している。
本製品を搭載したノートPCはHPとLenovoから第2四半期に提供開始される予定で、AMD製品を搭載したビジネス向けノートPCの台数は2021年末までに3倍に達する見込み。