「横浜LOVEWalker」編集スタッフのおすすめネタ&製作ウラ話 第5回

季節を愛でるおやつ~「究極のジモト愛」特集・ハマの新定番おやつ&惣菜編~

文●横浜LOVEWalker

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中国出身の女性職人が営む和菓子店

 「雪梅庵(ゆきうめあん)」は、中国出身の女性の職人さんが一人で切り盛りしている和菓子店。小さなお店だけど、モダンな店内でオープンキッチンが目立つ作りになっています。

 オーナーは、熊 雪梅(ゆうせつばい)さん。中国にいた時、みやげでもらった上生菓子にひとめぼれ。勤め先を辞めて来日し、日本で和菓子を勉強したのち、18年に店を構えたのだそう。この店に、そんな思い切った決断があったとは!

 縁あって鶴見に店を出したそうで「鶴見の人はとても優しい。コロナ禍の時も、近隣の人がお菓子を買いに来てくれてうれしかった。一人で店はやっていけない。みんなのおかげでここまでやってこられた」と話してくれました。

 看板名物の「おかげさま」というどら焼きの名前の由来だそうです。熊さんの人生を変えた上生菓子も店に並んでいますが、日により種類が違います。訪れたのは2月下旬。サクラの塩漬けが乗ったウグイス色の美しい上生菓子は、季節を大事にする和菓子の世界ならでは。

 発売のタイミングは、ちょうど鶴見川のサクラが咲き始めるころ。熊さんは中国の出身ですが、サクラを愛でたくなる気持ちは、海外の人も日本人もハマっ子も共通なのだな、などと思った取材でした。

 誌面で紹介したキラキラの「琥珀糖」(写真)は「インスタ映えするから、と若い人が来てくれる(笑)。和菓子に興味を持ってもらえたら」とのこと。逆輸入のような話ですが、熊さんが魅了されたように、もっと和菓子が見直されるきっかけになるかも。 (おやつ&惣菜ページ担当・濱口)

熊さん自慢の上生菓子

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