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世界最大級のモバイル見本市

ZTE、MWC上海で最新の5G製品やディスプレー内蔵カメラを展示

2021年03月08日 19時30分更新

文● ASCII

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2021MWC上海 ZTEブース

 ZTEコーポレーションは、2月23日~25日に上海で開催された世界最大級のモバイル見本市であるMWC上海に出展。「デジタル経済への道を築き、5Gのコアを業界に」をテーマに、2C家庭用コンシューマー用や2B産業用、および交通システム向けの5Gモバイルコネクテッドデバイスや、モバイル端末用の最新のアンダーディスプレー技術などを展示した。

 会場では5GのモバイルWi-Fiルーター、屋内ルーター、屋外ルーターを紹介。モバイルWi-Fiルーター「MU500」はSub6とミリ波に対応。5G屋内ルーター「MC801A」はNSA、およびSAデュアルモード5Gに対応する家庭向け製品。5G屋外ルーター「MC7010」はSub6とミリ波に対応し、ミリ波の浸透が不十分という問題に対応する。

5G モバイルWi-Fiルーター「MU500」

5G屋内ルーター「MC801A」

5G屋外ルーター「MC7010」

 また、4つの産業用製品を紹介。5G産業用モジュール「ZM9000」はチャイナ・テレコムのテストに始めて合格した5Gモジュール製品で、無人運転、遠隔制御、ロボット検査、高精細カメラ、産業用ゲートウェイ、石油探査などのインテリジェント製造分野で広く活用できる。

 5GパワーCPE「MC3010」は世界初の3GPP Rel.16 精密時刻プロトコルに対応。5G産業用ルーター「MC6000」(屋内用)「MC6010」(屋外用)は中国国内の主要4キャリアの5G/4Gや、TR-069プロトコルをサポートする。

5GパワーCPE「MC3010」

5G産業用ルーター「MC6000」

5G産業用ルーター「MC6010」

 5GとC-V2Xを利用した交通ネットワーク向け技術も展示。オンボードユニット(OBU)、ロードサイドユニット(RSU)、リモートクラウドコントロールプラットフォームのシステムレベルソリューションとともに、自社研究のC-V2Xモジュールを紹介した。

 C-V2Xモジュール「ZM9200」は車両と車両、車両とインフラ、車両と歩行者、車両とネットワークを相互に接続しながら、5G高速ネットワークをサポートする。OBU「Y9000」は、インテリジェント交通システムの交通安全、効率化、情報サービスなど様々な応用シーンを実現するとともに、車両に制御コマンドを送信し、盗難防止アラームや遠隔の診断、通信、発進、そして走行ログなどの豊富な車載機能を提供。RSU「Y2001」は道路交通情報や制御情報を取得し、周囲の車両や歩行者などの交通参加者に効果的なデータをブロードキャストし、高度道路交通システム(ITS)の交通安全、効率化、情報サービスなど、様々なV2Iシナリオに対応する。

 また、V2Xクラウド制御プラットフォームは、信号機などのインテリジェントセンサーが収集した路上車両、歩行者、障害物情報を、ネットワーク連動車両自身や周辺環境の知覚データと組み合わせて取得することで、カバーエリア内を走行するネットワーク連動車両に対して、詳細度の高いローカルダイナミックマップ、エッジコンピューティング、V2X標準アプリケーションなどのサービスを提供する。

 このほか、アンダーディスプレーの最新技術も紹介した。Axon20に商用スマホに初めて搭載されたアンダーディスプレーカメラ技術の第2世代の量産型は、表示画素数が200ppiから400ppiに増加し、メインディスプレー領域との整合性が向上し、さらにリフレッシュレートも90Hzから120Hzに向上。また、世界初のアンダーディスプレー3D構造化照明技術を発表した。通常の2Dソリューションよりも安全性が高く、3DモデリングやARなどの他のアプリケーションにも使用できる。

第二世代の量産型アンダーディスプレイカメラ

アンダーディスプレイ3D構造化照明技術

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