第29回 【2021年提出】確定申告ガイド

【2021年3月締め切り】確定申告「2020年分の変更点」10万円節税する方法とは

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 2020年分の確定申告の注意点として、控除に関する要件の変更と、新型コロナ感染症対策に関するものの大きく2つがあります。まず、控除に関する変更点について確認していきましょう

e-Taxで申告すれば青色申告特別控除額が10万円プラス

 2020年分から、青色申告者が受けられる青色申告特別控除の金額と要件が変わりました。

 これまで青色申告特別控除は、複式簿記で記帳し、貸借対照表と損益計算書などを添付して申告期限内に確定申告すれば65万円の控除が受けられましたが、2020年分からは「e-Taxによる電子申告(または電子帳簿保存)」が条件として追加されます。

 e-Taxの電子申告でなければ、控除額が65万円から55万円になります。ただし、併せて基礎控除が38万円から48万円に10万円引き上げられたので、これまで通りの紙による提出でもトータルの控除額は変わりません。言い換えれば、「e-Taxで申告すれば10万円控除額が増える」ということです。

 e-Taxで電子申告をするには、マイナンバーカードとICカードリーダーまたはマイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンがあればOKです。もし、マイナンバーカードをまだ持っていなければ、早めに取得しましょう。マイナンバーカードは、スマートフォンやパソコンから簡単に申し込めます。

 また、マイナンバーカードをすでに持っている人も要注意。電子申告で必要となる電子証明書には5年間の有効期限があります。マイナンバーカードが導入されたのは2016年1月なので、今年で5年目。早めにカードを取得された方は、切れている可能性があります。カードに記載されている有効期限を確認して、もし来年の3月までに切れそうであれば、更新手続きをしましょう。

 マイナンバーカードの更新は、有効期限の3カ月前から受け付けています。期限が近づくと「有効期限通知書」が送られてくるので、記載されている内容に従って更新申請します。

 

 続いての「新型コロナ感染症対策」に関する注意点は、『【2021年提出 確定申告】個人事業主やフリーランスが年内までにやることリスト』をご確認ください。

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