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自由度が向上したソニーのスマートウォッチ「wena 3」Suicaや活動ログを試す

2021年01月03日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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ホーム画面にはよく使う機能の通知とショートカットを3つ配置できる

大型タッチディスプレーは視認性・操作性ともに良し

 大型タッチディスプレーは表示が明るく、晴れた日に屋外でディスプレーをのぞき込んでも視認性が落ちない。ペアリングしたスマホに届いた通知やメッセージのテキストは、送信者の名前を合わせてディスプレーに最大4行で表示される。フォントサイズは「標準」でも十分に見やすい。通知が届くと光るLEDランプが7色から選べる。ほかにも通知の内容ごとに9種類の振動とバイブの回数をアプリから設定できた。

 ディスプレーには、左右中央に合計3つの通知内容を常時表示にできるホーム画面がある。内容と配置はアプリから自由に選べる。ホーム画面で歩数やSuicaの残額をタップすると画面全体に詳細なデータが表示される。

画面を左右にスワイプすると心拍やVO2 Maxの数値を全画面に表示できる

ホーム画面を上から下にスワイプすると機能リストが表示される

最大4行の日本語表示に対応する

 ディスプレーは通常は消灯している。アプリから「手首を持ち上げて自動表示」をオンにするメニューがある。無操作状態で表示できる時間が5秒前後に固定されているので、これをもう少し長くできるようにアップデートで改善してほしいと感じた。

 wena 3にはAIアシスタントのAmazon Alexaが搭載されている。モジュールにマイクも内蔵しているので、本体に向かって話しかけるとAlexaに今日の天気や新しい通知の内容などが聞ける。クラウドとの通信はペアリングしているスマホを介す。

本体ボタンの長押しでAlexaが起動。内蔵マイクに話しかけて操作する

 Alexaは応答を返すときには画面に文字を表示する。音声による返答はない。ボイスコマンドを入力する際は、手首と口元の間隔をある程度離しても聞き取ってくれるが、屋外で声を出しづらい場所では手首を引き寄せて腕時計に話しかけてもいい。音声操作のレスポンスもそこそこに良いので、どうせなら積極的に使いたくなってくる。さらに期待したいことは、本体画面の明るさを変えたりアラームをセットしたり、wena 3の本体もAlexaによる音声操作でできるようになるとより親しみがわいてきそうだ。

 ほかにもBluetoothで直接つながっているQrio(キュリオ)スマートロックをwena 3から施錠・解錠する機能もすぐに使える。万一wena 3を紛失したときに、MAMORIOのクラウドデバイストラッキング機能によりスマホアプリでウォッチを探せる機能も今後ソフトウェアアップデートによる追加実装を予定する。スマートデバイスやサービスと直接連携する使い方も充実してくれば、ほかのスマートウォッチにないwena 3のらしさがより引き立つと思う。

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