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仕事に差がつく!阿久津良和「Microsoft 365のスゴ技」 第12回

AIの力でオンライン会議中の雑音を除去――Microsoft Teams 12月のアップデート

2020年12月17日 09時00分更新

文● 阿久津良和(Cactus) 編集●MOVIEW 清水

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 本連載は、マイクロソフトのソリューション「Microsoft 365」に含まれるSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回は12月にMicrosoftが発表したMicrosoft Teamsの新機能に注目する。

Teamsも雑音抑制機能をサポート

 毎日のように何らかのオンライン発表会に参加していると、登壇者が発する雑音で気が散る場面がある。緊急事態宣言時は生活音が多かったが、最近はマイク付きイヤホンと洋服がこすれて発せられる雑音が多いようだ。Zoomは「背景雑音を抑制」するオプションを用意しているが、Microsoft Teamsも同種の雑音抑制機能をバージョン1.3.00.32283で搭載した。[公式ブログ]では、オンライン会議中に親族と思われる女性が使う掃除機のモーター音や、夫がキッチンで食器を洗う音、子供がスナック菓子を食べる音などが消える動画を視聴できる。同社の説明によれば、AI(人工知能)でノイズを選別し、音声のみを保持するという。[ヘルプページ]によれば、お使いのPC(CPU)がIntel AVX2をサポートしていなければ本機能は使用できないそうだ。

公式動画のワンシーン。雑音抑制機能の有無を確認できる(公式ブログより抜粋)

設定の「デバイス」→「ノイズ抑制」で雑音抑制機能のバランスを選択する

新しい集合(Together)モードで親近感を演出

 Microsoftはオンライン会議の精神的負担を軽減するため、参加者が一堂に会するように演出する集合(Together)モードを用意した。前述のようにオンライン発表会には出席するものの、この半年を振り返ると直接取材やオンライン会議に参加する場面がなく、集合モードを使っていない。そのため筆者が使い勝手やその効果を語ることははばかれるが、以前の講堂に集まるような演出に加えて、オフィスやティールームに並んで着席するようなシーンが加わったという。

新しい集合(Together)モード その1(公式ブログより抜粋)

新しい集合(Together)モード その2(公式ブログより抜粋)

TeamsからFormsを呼び出す

 Microsoft Ignite 2020で発表されたように、Microsoft TeamsのアプリとしてMicrosoft Formsが加わった。チャネル参加者から投票を受け付けるなど多様な用途に用いることができる。タブとして追加する際は新規フォームや既存のフォームに加えて、「定期的なアンケートを作成する」オプションが選択可能。コロナ禍を踏まえて「従業員のウェルビーイング測定」「生徒のウェルビーイング測定」「毎日の健康管理」と3つのテンプレートが用意されていた。

「定期的なアンケートを作成する」を選択すると選択できるテンプレート

「毎日の健康管理」を作成した状態。コロナ禍の体調報告をMicrosoft Formsで実行できる

会議ウィンドウがフルスクリーンに対応

 Microsoft Teamsは2020年前半あたりから、会議ウィンドウとメインウィンドウを切り離せるようになったが、新たに全画面表示をサポートする。オンライン発表会では、登壇者の姿をキャプチャーすることが通例なため、可能な限り高解像でキャプチャーしたい筆者としては、常々タイトルバーを邪魔に感じていた。未確認だがmacOSで全画面表示に切り替えるとタイトルバーが非表示になるという。

全画面表示の会議ウィンドウ(公式ブログより抜粋)

会議ウィンドウの「…」→「全画面表示」で表示形式を切り替える

 [公式ブログ]では、この他にもモバイル版など他プラットフォームの新機能も紹介しているので、ご興味をお持ちの方はアクセスしてほしい。

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