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T教授の「戦略的衝動買い」 第611回

見守り型GPSとはちょっと違う「Care Go」を衝動買い

2020年12月11日 19時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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もちろん、当事者を見守ることのできる保護者のさらなる追加も、当事者のアプリ上からできる

Bluetoothの特性上「通知が必ず届く」と
言い切れないのが弱点

 筆者は、一時的にCare GoのオーナーのスマホとしてGalaxy Z Fold 2 5Gを使用し、保護者のスマホとして‎HUAWEI Mate 20 Proを使用。一人二役で何度もテストしてみた。アラート専用に高齢者などが使うには、大型スマホではなくPalm Phoneのようなコンパクトなネックストラップでぶら下げられる程度のスマホが良いのかもしれない。

 今回、Care Goを約3週間ほど使ってみて、ご多分に漏れず、Care GoとスマホとのBluetooth連携が気まぐれできわめて不安定な時があった。時々、実際に正しく動作するかどうかの事前テストが必要だった。今回のように一人二役で筆者が両方のスマホを持っているなら問題ないが、一般的に保護者が遠くにいる想定なら、なかなか面倒だ。

 Bluetoothで当事者のスマホと連携紐付けさせる昨今流行の遺失物トラッカーと同様、Care Goの最大の弱点はBluetoothによる当事者のスマホとの確実な無線連携が、24時間365日保証されないことだ。ランニングコストが高く、バッテリー消費が比べ物にならなくても、安心度の高いWANを使用する仕組みがミッションクリティカルなアプリには向いている。

 また、Care Goアプリ中や取説の日本語の中に"細部"や"よくやった"、"手に入れた"などのきわめて変な直訳や不自然なワーディングが多く見受けられ、すでに海外で年初にクラウドファンディングを終え、出荷済みの商品とは思えないところがあった。

実際の使用においては、常時、スマホとCare Goを一緒に持ち歩くことが前提なので、Care Goはよりコンパクトなスマホと連携して持ち歩くのがベストだ

 Care Goを3週間ほど使ったざっとした感想は、Care Goを本当にバイタル的にクリティカルな人が安心して使えるかどうかの不安はまだまだ多い。ちょっと心配性の人ならやっぱりBluetoothに命は預けられないだろう。Care Goは多少のことでは命の心配のない人が、補完的に使って保護者に少しの安心感を与えるガジェットだ。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:Care Go
・購入:Makuake
・支援金額:9860円/1個(超超早割適用)

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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