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石川温のPCスマホニュース解説 第98回

来年のスマホは5Gの速度とカメラの進化に注目 クアルコム「Snapdragon 888」

2020年12月09日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●トリプルカメラで4K同時撮影

 注目はカメラ周りだ。ここ数年、背面に複数のカメラを搭載するのが当たり前となったが、Snapdragon 888では画像信号プロセッサーを1つではなく3つ搭載してしまった。これにより、3つのカメラで、それぞれで28メガの写真を同時に撮影したり、4K HDRの動画を同時に撮影して処理できる。3つのカメラから同時に最高2.7ギガピクセル/秒でキャプチャーできるため、こうしたことが可能になるのだ。

 また、HDR動画撮影では、コンピュテーショナル処理が進化し、色合いやコントラスト、ディテールが大幅に改善。暗い場所でもさらに明るく撮影できるようになる。さらにHEIF形式で10bitの色深度での撮影が可能だ。

 カメラに関してはどのメーカーも注力しているだけに、Snapdragon 888をベースに各メーカーとも独自の画像処理を盛り込んで、SNS映えする写真を撮れるようにしてくることだろう。

 AIに関しては、Qualcomm Hexagon 780で処理し、カメラ、音声アシスタント、ゲーミングなどで利用していく。

 イベントでは日本からはNTTドコモ、ソニーモバイル、シャープの担当者がメッセージを寄せた。また、Snapdragon 888に対してはモトローラ、LG、ASUS、MEIZU、ZTE、nubia、OnePlus、OPPO、vivo、Xiaomiなどもビデオでコメントをしており、来年にも各社からSnapdragon 888を搭載したスマホが発売される見込みだ。

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