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ファースト音質インプレッション

ハイブリッド型になったNoble Audio「FALCON PRO」、人気機種の音はこう進化した

2020年12月05日 09時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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音圧が取りやすく、透明感や歯切れの良さがある

 実機のインプレッションに移ろう。

 FALCON PROの筐体は新設計だが、BAドライバーととダイナミックドライバーのハイブリッド構成にもかかわらず大柄にならず、FALCON2とほぼ同じ大きさという点がいい。ただし、ノズル先端は多少太くなって、従来のイヤーチップがはめ込みにくくなっている。このために新型のeProイヤーピースが付属している。

 装着感もFALCON2と同様に良好だ。ペアリング方法に関しても変わりはない。試聴は「iPhone 12 Pro」実施したので、aptX Adaptiveの効果は確認できないが、TrueWireless Mirroringは使えているはずだ。電車で使用してみたが接続性については、特に問題はないように思えた。

 音はデモ機の受け取り後に、たっぷり50時間ほどエージングしてから聴いた。

 まず感じたのは、音量位置に余裕がある点だ。FALCON2ではボリューム位置が高くなりすぎる傾向があったが、FALCON PROではそれほど上げなくとも音量は取れる。SoCは同じだから、おそらくはドライバーの感度向上だと思う。これは録音レベルが低い(ダイナミックレンジやヘッドルームを大きく取った)クラシック音源などでは重宝するだろう。

 サウンド傾向にはNoble Audioらしさがある。楽器音の歯切れが良く、かちっとした硬質感のある音だ。透明感と楽器音の明瞭感はかなり良好なレベルである。

 FALCON2と似た感じの明瞭感があって、多少誇張気味で、乾いたサウンドだが、細かい出音はだいぶ違う。特に低音のインパクトがハイブリッド機らしく豊かで力強い。このため、FALCON2よりもさらに音は誇張気味で、言い換えるとドンシャリ感がやや上がった。FALCON2と比べてみると、FALCON PROの方が音の甘さが少なくシャープだ。おそらくだが、新採用のメッシュフィルターが関係しているのだろう。

 ボーカルもFALCON PROの方が明瞭感があるが、低域が厚い分、ごちゃごちゃした曲では、ややボーカルが埋もれ気味になったようにも思える。同じ曲をFALCON2に替えると、サウンドが少し軽く感じられる半面、全体にすっきりと聴こえる面もあり、人によって好みの差が出る部分かもしれない。私はロック好きなので、FALCON PROの方が好ましく思えた。

まとめ

 音質の向上は明確に認められる。特に楽器音の鮮明さの向上と、低音の迫力の向上は顕著だ。完全ワイヤレスイヤホンでは、使い勝手の良さが重視されるが、FALCON PROはコンパクトで、FALCON2の使い勝手を維持したまま、音質を高められた機種として評価できると思う。

 以前紹介した、HIFIMANの「TWS800」とともに、こうした音質重視の完全ワイヤレスイヤフオンが続々と登場してくることを切に願いたい。

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