『リトルビッグプラネット』が本作3Dアクションに!

試行錯誤が楽しい!たっぷり遊べる『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』をレビュー

2020年12月08日 12時30分更新

文● ASCII

 自由度の高いステージクリエイトが話題となった『リトルビッグプラネット』シリーズ。その最新作となるPlayStation 5(PS5)/PlayStation 4(PS4)用ソフト『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』(以下、リビッツ)は、3Dアクションを追求した完全新作タイトルです。

 これまでのシリーズは、3Dグラフィックで製作された2Dタイプのアクションゲームでした。ところが本作では、シーンによってカメラ視点が俯瞰、横、縦(奥スクロール)と自在に変化するギミック満載の3Dアクションに変化! 挑戦することになるステージも、6つのワールド(惑星)に9ステージ+αとなっており、大ボリュームの内容になっています。

リビッツの住むクラフトワールドが、ヴェックスに襲われ、住人が連れ去られてしまう。仲間を助けるために、リビッツが立ち上がる!

 リビッツのアクションは、パンチやジャンプ、物をつかむ、投げる、ローリングなど、じつに多彩。ゲーム中はチュートリアル的に何をすべきかメッセージが出ることもあるけれども、基本的にはヒントが少ないです。なので、Optionで見られるアクション一覧の確認を! アクション解説の映像がステージ中でできることのヒントになっていることがあるので、非常に役立ちます。

ジャンプの距離を伸ばせる踏ん張りなど、リビッツのアクションを見ているだけでもなごめます

本作では、リビッツが持てるグッズも登場。投げて敵を攻撃できたりするので、有効活用しよう

 実際にプレイして感心したのは、ステージのバリエーションの豊富さ。シンプルに出現する敵を倒していくステージもあれば、パズル的な謎解き要素のあるステージもあったり、さらには巨大な敵に追いかけられたり、走る汽車に乗りながら途中にあるアイテムを拾っていったり……。ワールドが進むにつれて、さまざまなギミックが登場して、次にはどんな仕掛けがあるんだろうとワクワクしながら楽しめました。

スポンジはつかむことが可能。ステージで怪しげなオブジェクトがあったら、叩いたり、つかんでみたり、いろいろ試してみよう!

?マークの先では、ちょっとしたミニゲームが発生することも。ここに貴重なアイテムが隠されていることが多い

初めのワールド”ヒマラヤサミット”にあるステージ”蒸気でポッポー”。蒸気機関車に乗って、ステージを突き進む。ステージのバリエーションも注目!

 ステージでは、敵を倒したり、ルート上に置かれているバブルを拾いながらゴールを目指していきます。バブルは規定数を集めるとクリア時にトロフィーがもらえるので、やりこみ要素の1つとなっています。

 また、ステージにはドリーマーオーブというアイテムが隠されており、これはワールドにあるアバレルギー(ステージ間の道をロックする障害物)をアンロックして先に進むために必要。さらに、ステージにあるオーブをすべて集めると、報酬としてスタンプをゲットできます。このスタンプの収集も、ステージクリアの達成感につながっていい感じです。

 ほかにも、リビッツの着せ替えに使えるコスチュームピースなども隠されていることがあるので、ステージはすみすみまでチェックするようにしましょう!

スノーボール中に入ってルートを進むといった、アイテムを使って進むことも。それぞれの特徴をしっかり把握しよう

ドリーマーオーブは、ルートの脇道にあることが多い。入口も見つけにくい場所にあるので、画面端もしっかりと移動してチェックすること

ワールドのラストには、ボスステージが! ギミックを利用したりして、ヴェックスにダメージを与えよう!

 メインで進むステージのほか、サイドミッション的なステージも存在。お金の代わりになるコレクタベルが出現するボーナスステージや、タイムアタックに挑戦できるステージ、ニットナイトの試練という提示された条件を満たすチャレンジ的なステージなど。

 また、ワールドマップには障害物などで入口がふさがれている隠し通路的な場所も。こういったところには、先のステージにワープできるジャンプ花(花のようなオブジェで、中に入ると遠くに吹き飛ばされる)があったりするので、ワールドマップの探索もしっかりと。

ニットナイトの試練は、ルービックキューブのようなマークのあるステージのドリーマーオーブをすべて集めると、そのステージに対応した試練に挑戦できるようになる

ステージなどで集めたコレクタベルは、ショップで着せ替えやジェスチャーなどの購入に使用する。たくさん集めよう

 本作はPS5とPS4の両方で発売されていますが、その違いを簡単に紹介。PS5のほうが画面解像度が高く、ワールド間やステージに入る時のロードが早い。また、DualSenseのハプティックフィードバックや対応ヘッドフォンでのTenpest3Dオーディオに対応など。

 大きな違いは読み込みで、PS5はステージに入るときのロードなど短く、スムーズに遊べます。ただ、PS4版の方も、ステージ中であれば、リビッツが死んだりしてしまっても読み込みなしで復活できるようになっているので、ストレスは感じませんでした(ステージをやり直す「もう一度プレイ」などを選んだ時は、読み込みが入る)。

 ハプティックフィードバックは、PS4よりもPS5の方がコントローラーの振動の微細さが違うかな?という感じ。それよりも感動したのは、3Dオーディオ。筆者はサウンドに精通しているわけではないですが、聞いただけで、音の深みというか、奥行きが感じることができました。対応ヘッドフォンを持っている方は、ぜひ体験していただきたい。

キャラクターとの会話なども、位置よって聞こえ方に変化が!

 ということで、本作をプレイした感想は、非常にしっかりと作られたオーソドックなタイプの3Dアクションゲーム。リビッツのアクションを楽しみつつ、ステージギミックを使った試行錯誤も楽しめ、やり込み要素もたっぷり。

 こういうタイプのアクションゲームはPSハードでは最近あまり出ていなかったと思うので、アクションゲーム好きは要チェックですよ。

 また、1人でプレイするのはもちろん楽しいのだけれど、見た目の可愛さもあって子供も楽しめると思うので、お子さんがいる方は、親子で遊んみるのもアリではないでしょうか?

 本作は長くじっくり遊べるタイプのゲームなので、一家に1つはあっていいかと思いました。あと、本作はPS4版を購入していれば、PS5版を追加費用なしで入手できるようになっています。PS5を持ってない人も、まずはPS4で「リビッツ」の世界をみんなで楽しんでみるのはいかがでしょうか。

ステージクリア時や、ゲーム中L2ボタンを押すと、リビッツにポーズを取らせられる。かっこいいポーズを取らせよう!

【ゲーム情報】

タイトル:リビッツ! ビッグ・アドベンチャー
ジャンル:プラットフォームアクション
販売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プラットフォーム:PlayStation 4/PlayStation 5
発売日:発売中(2020年11月12日)
価格:7590円(パッケージ版/ダウンロード版)
   9790円(ダウンロード専売デジタルデラックス版)
   1万890円(パッケージ専売スペシャルエディション)
プレイ人数:オフライン4人/オンライン最大4人
CERO:A(全年齢対象)

   
この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう