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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第122回

アップル新型「MacBook Pro」タフでパワフルな相棒

2020年11月17日 23時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●Macの「移動母艦」復権

 筆者は2016年に9.7インチiPad Proを手に入れてから、モバイルの基本は「iPad Pro」という生活を続けてきました。

 現在も2018年モデルのiPad Pro 12.9インチをどこへでも持ち歩き、アクセサリのMagic Keyboardで快適なタイピング環境を確保しながら、多くの仕事をこなしてきました。バッテリー持続時間と、SIMカードによって単体でネット接続できるデバイスは、格好の仕事道具だったのです。

 そのため、Adobeのように、クリエイティブアプリのiPadシフトが進んでいくことはとても歓迎すべきことで、デジタルカメラで撮影した写真をすぐにLightroomで編集したり、Adobe Premiere Rushでビデオ編集を行なったり。2020年にはついにIllustratorまでiPadにやってきました。

 ここ5年ほど、iPadに傾倒していた理由は、Macではバッテリーが心配で自由さに欠け、ビデオに関しては処理性能に不安があったからです。ましてやバッテリー駆動でビデオ編集なんて……。

 とはいえMacも必要だということで、2012年モデルのMacBook Pro 15インチからサイズダウンし、2016年の13インチMacBook Proにのりかえました。ちょうどアップルが、ユーザーからMac軽視の批判を浴び、ビデオ編集を行うクリエイターがこぞってWindowsに乗り換えたタイミングと重なります。

 こうして、出張にもMacを持ち運ばなくなり、データもクラウドへの保存が中心となったため、「母艦」としてのMacの地位は、我が家では失墜しました。

 その地位を取り戻したのが、M1搭載のMacBook Proだったのです。

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