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「予測不可能な世界のためのデジタル基盤を提供する」ヴイエムウェアの広範な新発表

vSphere with Tanzu、VMware SASEなど「VMworld 2020」主要発表まとめ

2020年10月12日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「VMware Cloud on AWS」でDRaaS発表、AIチューニング「vRealize AI Cloud」も

 VMworld基調講演の中で紹介された数字によると、128カ国/4000社のクラウドプロバイダーが提供するVMware Cloudサービスでは現在、1500万以上のワークロードが実行されているという。VMC on AWSをはじめとする、メガクラウドベンダーとの協業を通じたVMware Cloudサービスの提供も着実に進んでいる。

 まずはVMC on AWSからだ。ヴイエムウェアによると、VMC on AWS上で稼働する仮想マシン数は前年比で140%増(前年の2.4倍)、ホスト数は同130%増(同2.3倍)になったという(2020年8月現在)。

ハイブリッドクラウドを実現する「VMware Cloud on AWS」

 今回のVMworldでは、VMC on AWS上にあるSDDC(Software-Defined Data Center)環境を外部環境と柔軟に接続するネットワークソリューション「VMware Transit Connect」を発表している。具体的には、複数のSDD環境をグループ化し、ゲートウェイ(VTGW)を介して他のSDDCや顧客オンプレミス環境、AWS VPC環境と接続できるというソリューションだ。

「VMware Transit Connect」の概要

 VMC on AWSを用いてオンプレミスのvSphereワークロードを保護するDRaaS(Disaster Recovery as a Service)の「VMware Cloud Disaster Recovery」も発表された。これは7月に買収発表したDatrium(デイトリウム)のDRaaSソリューションをベースにしたもので、コスト効率の高いDR環境を実現する。

 またVMC on AWSにおいて、新たにi3en.metalベアメタルインスタンスが利用可能になった。これは大容量ストレージと大量のトランザクション処理が必要なワークロードに適したインスタンスで、従来のI3.metalインスタンス比で1.3倍のCPU処理能力、1.5倍のメモリ容量、最大3.5倍のストレージ容量を備え、なおかつホストあたりのストレージ容量単価は1GBあたりでおよそ50%のコストダウンになるという。

 そのほかのメガクラウドベンダーについても、グーグルが5月に「Google Cloud VMware Engine」の一般提供を開始、オラクルが8月に「Oracle Cloud VMware Solution」を提供開始、マイクロソフトが9月に「Azure VMware Solution」の一般提供開始を発表と、2020年は次々にマネージドVMware環境の提供が始まる年となっている。

Microsoft Azure、Google Cloud、IBM Cloud、Oracle CloudといったメガクラウドベンダーでもVMware環境を提供するマネージドサービスが相次いで提供開始となった

 マルチクラウドの管理分野では、「VMware vRealize Operations Cloud」と連携する新機能「VMware vRealize AI Cloud」が発表された。これはvSANクラスタのストレージ環境に対して機械学習を適用することで、継続的なパフォーマンス分析と自動チューニングを実行するもの。ワークロードのスケールアウトや他のデータセンターへのマイグレーションなどが発生した場合も、求められるストレージI/Oを安定して実現するとしている。

 なお、vRealize AI Cloudの機械学習に基づく自動チューニング機能は、将来的にはvSANだけでなくほかのVMwareソリューションやアプリケーション最適化にも適用範囲を拡大していく予定だという。

 また、上述したOperations CloudやAI Cloud、Automation Cloudなどの機能を包含するSaaS型の管理スイート「VMware vRealize Cloud Universal」も発表されている。同スイートでは、SaaSとオンプレミスの管理ソフトウェアを単一のサブスクリプション型ライセンスに統合しており、ユーザーはライセンスの再購入なしで柔軟に管理環境を変更できる。

「vRealize AI Cloud」「vRealize Cloud Universal」の概要

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