このページの本文へ

製造業などへAI外観検査システムを提供するMENOU AI外観検査の導入をより容易にするため、DEEPCORE、シーシーエス、三菱UFJキャピタルより資金調達

株式会社MENOU
2020年09月28日

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

株式会社MENOU
ノーコードAI開発ツールMENOU-TEの開発を加速し、高度なAIもプログラミング不要で開発可能に

自動目視検査システムの提供など、ディープラーニング技術を製造現場に身近にする株式会社MENOU(メノウ 本社:東京都中央区、代表取締役CEO:西本励照、以下「MENOU」)は、DEEPCORE、シーシーエス、三菱UFJキャピタルより約8000万円の資金調達を実施いたしました。本資金により、検査AIをノーコードで開発するソフトウェアMENOU-TE(メノート)の機能拡張を加速いたします。


【資金調達の背景】

ディープラーニング技術の進化に伴い、AIによる検査は理論的に可能とされています。しかし実際に製造現場への導入となると、多くの障害があるのが実態です。MENOUでは2019年の設立以来、熟練した目視検査員の手法を模した高速・高精度のAIソリューションを多くの製造業へ提供してきました。今回の調達によって、専門知識を持たなくても高度なAI外観検査システムを社内開発することのできるアプリMENOU-TE(メノート)の機能拡張を加速させ、応用範囲を拡げます。

【検査AIをノーコードで開発する「MENOU-TE」】
MENOU-TEにはAI導入の障害を取り除くための以下のような機能を取り揃えています。
*GUI(Graphical User Interface・直感的操作性)によるAI検査モデル作成
*GUIによるアノテーション・ラベリング(学習操作)
*精度の検証
*画像ファイル管理
*複数AIモデルの管理

MENOU-TEは順次機能拡張によるアップデートを行っており、無償試用提供も行っております。
MENOU-TE ホームページ:https://menou.co.jp/menou-te/ よりお申込みください。

外観検査の画像取得については従来通りMENOU-INサービス(導入サービス)も提供しており、照明やカメラなどの最適な撮像構成をご提案し、AI外観検査の導入を総合的にサポートします。

※ノーコードとは、プログラミングをせずにマウス操作など容易な操作のみでソフトウェアの開発を行う手法を指します。従来必要とされたソースコードを書かないため「NoCode(ノーコード)」と呼ばれています。従来の開発と比べ、ソフトウェアの利用者が直接設計することができるため、短時間かつ安くソフトウェアを実現できます。

※外観検査とは、製造業が部品や製品の品質を維持・管理するための外観のチェック工程を指します。多くの製造現場では、目視検査員による作業となっており、人材確保、教育訓練、基準の標準化、作業負荷の軽減、トレーサビリティなどが課題とされています。

【出資者コメント】
DEEPCORE, Senior Investment Director 左 英樹
MENOU社の創業メンバーの多くが、実際に工場現場で外観検査自動化システムの開発・導入を行った経験があり、顧客が抱える課題そのものや・システム導入におけるボトルネックへの理解が非常に深いと感じています。同社の強みであるレベルの高いGUI、その他周辺機器とのインテグレーションをフックにしながら、同社が提供する外観検査自動化ソリューションが今後顧客に広まっていけば、"働き方改革等に伴う生産性向上への要請"や、"人手不足"という恒常的な課題を抱える中小メーカーにとって大きな恩恵となり、社会的・経済的インパクトが大きいと見込んでいます。今後も同社の成長をサポートしていきます。

シーシーエス株式会社 MVソリューション部兼土居部 部長 土居利章
工場の検査工程には人による目視検査の工程が多くあり、当社は従来から、目視検査精度のバラツキの解消や、Deep learning AIを用いた目視検査の自動化の実現に向けて、ライティングソリューションを提供しております。
MENOU社が開発したAI 「MENOU-TE」は、目視検査の自動化を考える上で、高いポテンシャルを秘めていると当社では考えており、同社と協力して、日本の製造業における目視検査の自動化に向けて、最適なソリューションを提供して参ります。

三菱UFJキャピタル株式会社 投資第四部 谷 靖隆
熟練技能者の高齢化、労働人口の減少などに伴う今後の人材確保難を踏まえれば、AIを用いたMENOUの目視検査自動化サービスは社会的意義の大きいものと考えます。「日本の工場現場が目視検査に頼らざるを得ない現状を早期に解決したい」という経営陣の一途な想いにも共感し、投資をさせて頂くことになりました。今後の更なる成長と飛躍に期待しております。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン