Apple Watch 6に新デザインのiPad Air！ 秋のアップル発表会第1弾 第17回

最新Apple Watch速報レビュー！充実の「Series 6」／満足の「SE」

Series 6に新設された血中酸素ウェルネスアプリ。15秒間静かに計測する

血中酸素ウェルネスを測定してみた

　Apple Watch Series 6には新機能の「血中酸素ウェルネスアプリ」が搭載されている。血中に取り込まれた酸素のレベルを測定することで、一般的なウェルネスとフィットネスの用途に役立てることを目的とした機能だ。血中酸素を日常的にApple Watchでユーザーが手軽に確認できる。

　血中酸素ウェルネスアプリはコンプリケーションにもなっているので、文字盤に常設していつでもオンデマンドに計測できるほか、ユーザーが安静にしている時にバックグラウンドで計測を続けられる。

　任意のタイミングで測定する場合はウォッチの文字盤を上に向けて、手首をテーブルの上などに置いて15秒間静かに待つと、ユーザーの体に取り込まれている酸素のレベルがウォッチの画面にパーセンテージで表示される。またiOSの「ヘルスケア」アプリにもデータは蓄積されていく。登山、またはスキーにスノーボードなど酸素の薄い標高の高い場所でアクティビティやスポーツを楽しむ際に、自分の体がうまく酸素を取り込んで環境に順応できているかを調べる用途などに活用できそうだ。将来はアップルのHealthKitのフレームワークを使って、ヘルスケアアプリに集まるデータと連係するサードパーティのアプリが出てくるかもしれない。

計測結果はiOSのヘルスケアアプリに蓄積される

Apple Watchの新作バンド「ソロループ」誕生

　最後に今年アップルが新しく開発したバックルやクラスプ（留め具）を持たない純正バンドの「ソロループ」を紹介しよう。Apple Watchのバンドの中でも最もカジュアルに楽しめるシリコン製のスポーツバンドと、ナイロン製のスポーツループもとても軽くて丈夫、シンプルなバンドだが、新しいソロループの外観はもっとシンプルだ。

液状シリコンゴムを素材とする「ソロループ」

　両端をApple Watchのケースに固定して、伸縮性のあるバンドに手首をくぐらせて固定する。ソロループには液状シリコンゴム、ブレイデッドソロループには極細のシリコン糸を編み込んだ混紡リサイクルヤーンが使われている。

　スポーツバンドやスポーツループと違って手首に合わせたサイズ調整が後からできないため、購入段階でフィッティングをする必要がある。Apple Watchのバンドを取り扱うショップにはフィッティング用のサイジングツールが用意されるそうだ。またオンラインのApple Storeから購入する場合は、プリントアウトして手首に巻いて確認できる原寸大のサイジングキットがある。

Apple Storeのサイトで公開されているサイジングキットのPDFをダウンロード。プリントして手首に巻くとソロループシリーズの最適なサイズが調べられる

　お借りできたブレイデッドソロループのバンドがあいにく筆者の手首のサイズに合っていなかったため、質感などをフォトレポートする。「インバネスグリーン」はカーキのような上品なグリーンで、カジュアルからフォーマルまで様々な装いとナチュラルに合いそうだ。Apple Watchのケースへの装着方法はほかのバンドと同じ。汚れが目立つことはないと思うが、心配ならフラットで拭きやすいソロループを選ぶ手もある。

Apple Watch Seies 6にブレイデッドソロループを装着したところ

　今回は短時間の試用によるファーストインプレッションをお届けしたが、watchOS 7をプリインストールした状態で出荷される新しいApple Watchには「睡眠」や「手洗い」、リニューアルされた「フィットネス」アプリなどほかにもたくさんのハイライトがある。

　上位機のSeries 6は最新の「S6」チップを搭載したことで駆動時に消費する電力効率がアップしただけでなく、充電速度が速くなっているそうだ。バッテリー残量が0％の状態から100％のフル充電までにかかる時間がSeries 5よりも1時間短縮されて1.5時間になっている。あらためて各製品をゆっくりと使いながら、次回詳しくレポートしてみたいと思う。

 

■関連サイト

• Apple Watch Series 6
• Apple Watch SE