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Fリーグ、日本女子フットサルリーグ合計797名に導入

日本フットサル連盟、LINE WORKSを活用した感染症対策を開始

2020年08月20日 19時00分更新

文● ASCII

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Fリーグ公式サイトより

 日本フットサル連盟とワークスモバイルジャパン、アビームコンサルティングは8月17日、9月よりリモートマッチ(無観客試合)にて開催予定のフットサルの全国リーグ「Fリーグ」「日本女子フットサルリーグ」において、デジタルを活用した新型コロナウイルス感染症対策として選手や関係者の健康と安全を確保するための取り組みを開始した。

 日本フットサル連盟の新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインでは、選手やクラブスタッフなど試合に関わる全員を対象者として、試合前2週間にわたる毎日の検温および体調の記録と、その記録の報告を義務付けている。しかし、紙ベース(紙のチェックリスト)での記録・報告では、選手やスタッフ個人への負担に加え、個人情報漏洩リスク、日次での対応漏れ、少人数で運営するクラブへのガイドライン運用負荷などが懸念されていたという。

 そこで、記入・改修や業務委託・システム開発など人的・金銭的な負担を最小限に留めながら、上記の課題をスピーディーに解決するために本取り組みを開始した。

 新型コロナウイルス感染症対策の取り組みとして、チャットボットとの対話的な入力により、簡単に検温や体調を記録・報告できる健康管理アプリケーション「スマート ヘルス マネージャー」を構築し、Fリーグ(全18チーム)、日本女子フットサルリーグ(全11チーム)の合計797名に導入した。日々の記録・リマインド・記録回収・報告といった煩雑な作業をデジタル化することによって、情報漏洩や作業漏れを防止するとともに、ガイドライン運用負荷を軽減する狙い。

 本取り組みにおいて、ワークスモバイルジャパンは、チャット、掲示板、アンケートなどの機能を揃えたビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」をプラットフォームとして提供した。

 アビームコンサルティングは、スポーツ産業をはじめとする多種多様な業界・業種における業務プロセス構築の知見とデータ活用ノウハウ、豊富なシステム導入経験をもとに、アプリケーションの設計、セキュリティ対策を含めたインフラ設計、操作性の高いUI設計、実装、機能・非機能テスト(セキュリティ、性能等)など、健康管理の仕組みの策定から運用まで一貫して支援し、策定から運用開始まで1ヵ月強で実現した。

アプリケーション画面のイメージ

 本ツールは、ワンタッチでの簡単な検温・体調の記録が可能。チャットボットが表示する体温チェックと8つの質問(体調チェック項目)に対して、選択肢から回答をタッチするだけで記録できる。

 リマインダー機能を備え、体温チェックと8つの質問が対象者へ毎日自動的に送信されるため、対応漏れを防止する。また、パソコンから対象者全員の14日間の検温記録や体調のレポートをワンクリックで閲覧できるレポーティング機能を搭載。基準値を超えた値は自動的に色付けされて表示されるため、一目で異常を確認できるという。

 さらに、スタッフミーティングができる音声・ビデオ通話機能や、情報伝達や共有をスムーズに実施できる掲示板などの機能を活用することで非対面のコミュニケーションを促進し、感染拡大防止に寄与するとしている。

 今後は、新型コロナウイルス感染症対策から発展させ、紙ベースで実施されているクラブ内の報告・申請業務等のオンライン化、さらなるオンラインでのコミュニケーションの活性化推進、デジタル技術やデータ活用を通じてフットサル競技の振興・発展に貢献していく予定としている。

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