65W高速充電の実力はいかに!?
性能面に目を移すと、チップセットにはクアルコムのハイエンド向け「Snapdragon 865」を採用し、メモリーは12GB。「AQUOS R5G」や「Galaxy S20」など最近のハイエンドモデルと並ぶ最高水準の性能を誇っており、ゲームプレイなどには十分なスペックを誇る。
しかもOPPO Find X2 Proはディスプレーの120Hz駆動や、最大240Hzのタッチサンプルレートにも対応していることから、シビアな操作が求められる対戦ゲームのプレイ時もなめらかな動きと快適な操作感が得られる。他の5Gハイエンドスマートフォンよりやや安価に提供されることもあり、ゲームプレイにこだわるなら適した端末といえるだろう。
またストレージも512GBとかなりの大容量を誇るが、一方でmicroSDによるストレージの増設には非対応となっている。しかしこれだけの容量があれば、よほどの使い方をしない限り不自由することはないだろう。
そしてもう1つ、OPPOといえば大きなポイントとなるのが急速充電だろう。OPPO Find X2 Proは4260mAhという大容量のバッテリーを搭載しているが、それだけでなく同社の最新急速充電システム「65W SuperVOOC 2.0」を搭載しているのが大きなポイント。付属のACアダプターとケーブルを用いることで65Wの高速充電を実現しており、10分で40%、38分でフル充電を実現するとしている。
では実際の所、バッテリーがゼロの状態からどの程度でフル充電できるのか実際に試してみた。充電開始当初は充電速度が非常に速く、10秒強で1%ずつ充電されていくような感覚だ。何度かテストを繰り返した所、充電から約15分で40%に到達し、20分で55%、30分で85%に達した。
90%を超えると安全性のためか充電速度は落ちるが、それでも40分経過時点で98%に達していた。バッテリー容量が100%に達し、「フル充電済み」の表示に切り替わったのは55分後だったが、38分とはいかないもののそれに近いスピードで充電が可能なことは分かった。しかも、充電中の本体温度はほんのり暖かくなる程度で、発熱もかなり抑えられていた。
これだけのバッテリーを搭載しながら、この速度で充電できるというのは驚異的なことに間違いないが、一方でワイヤレス充電には対応していない。就寝時など「急ぐ必要はないので手軽に充電したい」というニーズに応えられていないのは惜しい所だ。
【まとめ】満足度は高いだけに
日本仕様の“あと一歩”が惜しく感じる
OPPO Find X2 Proに実際に触れてみると、やはりカメラが飛び出すFind Xの時のようなインパクトは弱いというのが正直な所だが、それでも最近のハイエンドモデルに相応しい高い機能・性能を持つことは確かだ。価格も他の5G対応ハイエンドモデルと比べ安めに設定されることから、ズームカメラやゲームなどにこだわりながらも低価格で5Gスマートフォンが欲しいというのであればよい選択になるだろう。
ただauから販売されるキャリアモデルとして見た場合、防水・防塵対応ながらFeliCa非対応であることは、既存の端末から買い替える上でウィークポイントとなってしまうだろう。コストとの兼ね合いもあるのだろうが“あと一歩”の頑張りが欲しかったところだ。
| au「OPPO Find X2 Pro OPG01」の主なスペック | |
|---|---|
| メーカー | OPPO |
| ディスプレー | 6.7型有機EL(19.8:9) |
| 画面解像度 | 1440×3168 |
| サイズ | 約74×165×8.8mm(ブラック) 約74×165×9.5mm(オレンジ) |
| 重量 | 約217g(ブラック) 約200g(オレンジ) |
| CPU | Snapdragon 865 2.8GHz+2.4GHz+1.8GHz(オクタコア) |
| 内蔵メモリー | 12GB |
| 内蔵ストレージ | 512GB |
| 外部ストレージ | × |
| OS | Android 10(ColorOS 7.1) |
| 5G最大通信速度 | 下り3,2Gbps/上り183Mbps |
| 5G対応周波数 | サブ6 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6 |
| カメラ | アウト:約4800万画素(F値1.7) +約4800万画素(超広角、F値2.2) +約1300万画素(望遠、F値3.0) /イン:約3200万画素(F値2.4) |
| バッテリー容量 | 4260mAh |
| FeliCa/NFC | ×/○ |
| ワンセグ/フルセグ | ×/× |
| 防水/防塵 | ○/○(IPX8/IP6X) |
| 生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
| USB端子 | Type-C |
| 連続通話時間 | 約1660分 |
| 連続待受時間 | 約540時間 |
| カラバリ | ブラック、オレンジ |
| 発売時期 | 7月22日 |

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