ソニービジネスソリューションは7月14日、独自のAI技術で、逆光、暗所、霧、影、雪など、さまざまな環境下で撮影された映像の視認性をリアルタイムに向上する「画像鮮明化システム」を提供開始した。価格は94万円前後となる見込み。
本システムは、監視カメラや情報カメラなどの映像内の特徴を独自のAI技術で自動的にリアルタイム解析し、それぞれに最適な画像処理を行なうことで映像の視認性を向上。逆光下での撮影など、画面内に暗い部分と明るい部分が同時にある場合でも、映像内の領域ごとに最適な処理を行なう。AIで自動的に画像処理されるため、専門知識が必要な細かい設定・調整をすることなく使用可能としている。また、コンパクトな筐体で、カメラやレコーダーとHDMI接続するだけで利用可能で、既存の設備を生かしながら設置できるとする。
4K/HDに対応しており、鮮明な映像が求められる放送局の情報カメラや、工場内の監視カメラ、社会インフラ企業における河川監視や港湾監視、空港監視、視認性の悪い記録映像の再利用などに活用できるとしている。
なお、本システムは、ソニービジネスソリューションが、映像入出力ユニット(ジーニック製)に画像鮮明化プログラムを搭載した上で、販売する。
信号端子は、入力にHDMIタイプAコネクター、出力にHDMIタイプAコネクターを装備する(HDMI 1.4a相当)。映像入力解像度は、3840×2160ドット(30p)、1920×1080ドット(60[59.94]p/60[59.94]i/30[29.97]p/24p)、1280×720ドット(60[59.94]p)。
サイズはおよそ幅200×奥行き160×高さ44mm(突起を除く)、重量はおよそ1.5kg(ACアダプター含まず)。ACアダプターが付属する。