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石川温のPCスマホニュース解説 第82回

偉い人は「上座」に表示、議事録は自動で作成 ビデオ会議に新機能続々

2020年07月13日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●エバーノート創業者もビデオ会議アプリを発表

 コロナ禍によって、ビデオ会議アプリでインタビュー取材するのも珍しく無くなってきた。ビデオ会議アプリでインタビューをするのに何が便利かといえば、相手の声がマイクを通して聞こえてくるということだ。つまり、Teamsが自動テキスト起こしに対応すれば、確実に相手の声をテキストで起こしてくれる。今回の新機能でも、複数の人が話した場合、それぞれの話者に分けて、テキストを起こしてくれ、一つのWordファイルにしてくれる。これほど、インタビュー取材に適した機能強化があるだろうか。

 マイクロソフトはこれまでXRやAIの開発に注力してきたが、それらの知見がTeamsの開発の後押しをしているように思う。これまで、マイクロソフトはWindowsからOffice、最近はクラウドの会社であるが、Teamsが新たなキラー商材になろうとしている。

 先日、エバーノートの創業者であるフィル・リービン氏が、ビデオ会議において、まるでテレビ番組のようにプレゼンできる「mmhmm(ンーフー)」というアプリを発表した。

 ビデオ会議内で仮想カメラのように動作し、仮想背景やスライド、別の動画やスマホの画面を合成できる。現在は一部にベータ版が配られており、今秋にも一般公開の予定だ。

 ビデオ会議アプリは、コロナ禍によって一気に普及しただけでなく、各企業がこぞって機能を強化している。今後も各社の機能競争が加速していくことは間違いなさそうだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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