■新型iPhoneで楽天の参入はあるか
最近ではオリジナル端末「Rakuten Mini」の周波数対応で混乱を巻き起こすなど、楽天のキャリア事業にはまだまだ不安定なイメージは拭えないものの、少しずつ改善が進んでいることはたしかです。
楽天の自社回線エリアも、東名阪以外へ徐々に広がっています。先日訪れた沖縄では、ビジネスや観光で訪れる機会の多い那覇の中心部が楽天のエリアになっていました。筆者は自粛期間中にメインのSIMを小容量のプランに変えて節約していたこともあり、まさに渡りに船でした。
楽天の契約申し込み数は6月末に早くも100万回線を突破。1年間無料のサービスは先着300万名としていたので、3分の1が埋まったことになります。楽天が事業の損益分岐点として掲げる700万回線の獲得に向けて、有料化のタイミングでユーザーを逃さないためにも、iPhoneへの正式対応は必須といえます。
楽天による5Gサービスの開始は6月から3ヵ月を目処に延期されましたが、次のiPhoneも5G対応が期待されます。また、楽天の料金水準を考えれば、ワイモバイルやUQモバイルのように手頃な価格帯のiPhoneも取り揃えたいところです。
アップルのサイトには、iPhoneの仕様を示すページに大手3キャリアのロゴが並んでいます。次のiPhoneが発表されたとき、ここに楽天のロゴが加わるかどうか注目です。

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