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大規模なオンライン診療とオンライン授業の実践を現場責任者が語る、「Cisco Live! 2020」レポート

シスコ「Webex」は医療や教育の現場をどう変えたか、2つの事例

2020年07月02日 07時00分更新

文● 谷崎朋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 米国時間2020年6月16日と17日、米シスコシステムズの年次イベント「Cisco Live! 2020」がオンラインで開催された。当初は6月2日から開催の予定だったが、米国ミネソタ州の黒人男性死亡事件をきっかけに反人種差別デモが米全土に広がったことを受け、開催延期を発表。新型コロナウイルス蔓延に伴うオンサイト開催の中止、さらにオンライン開催発表からの延期と、今年は社会情勢に翻弄されながらも、最終的には参加登録者数12万人を超える大イベントとなった。

「Cisco Live! 2020 Digital Event」のWebサイト(ciscolive.com)。基調講演を含む各セッションは現在オンデマンド視聴が可能だ

Webexの利用が急加速、より安全な環境目指しコンプライアンス対応機能を追加

 コロナ禍は、私たちの生活や働き方にさまざまな影響を与えた。そのひとつが、外出制限/禁止/自粛だ。これまでオフィスに出勤することが当たり前だった企業も、対応可能な社員からリモートワーク導入を迫られた。中でも、コミュニケーション手段として広く活用されたのがWeb会議システムだ。シスコのWeb会議システム「Webex」を代表とするコラボレーション製品群も、その例に漏れない。急激な利用拡大を受けて、同社では2月時点でシステム性能を3倍に増強。4月には合計250億分のWebex利用時間を賄うことに成功した。

 「半年前に想像していた世界は、根本から覆された。出張する機会は減り、顧客とのミーティングもWeb会議システムが当たり前になるだろう。コンタクトセンターも全員がひとところに集まるのではなく、担当者がそれぞれの自宅で電話を受けるスタイルに変わる。こうした新しいコミュニケーション方法をいかに安全に保ち、生産性や効率アップを実現させるかが、私たちテクノロジー企業の役目だ」。シスコのCEO、チャック・ロビンス氏は基調講演でこう述べ、Webexのさらなる進化を宣言した。

「シスコ自身も、3月中にはグローバルで98%の社員を在宅勤務に移行した」と語る、シスコシステムズ CEOのチャック・ロビンス(Chuck Robbins)氏

 今回、Webexでは新たに、エンドツーエンドのAES GCM暗号化(データの暗号化と改ざん検知を同時に行う暗号方式)、データ損失防止(DLP)および法的保留、eディスカバリの機能が実装された。これにより、安全なコミュニケーションを担保するだけでなく、会議の録音や録画データ、会議録のテキストなどを、法令を遵守したかたちで保護できるようになった。

 このほか、コンテンツ管理プラットフォームの「Box」や、電子カルテ(EHR)を提供する「Epic」との連携も発表。機密性の高いコンテンツをセキュアにやり取りできるツールとして利用拡大を目指す。

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