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【プレスリリース】仕事と介護の両立支援のリクシスと株式会社電通、超高齢社会における新しい家族コミュニケーションツールの共同開発で合意

株式会社リクシス
2020年06月19日

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株式会社リクシス
 株式会社リクシス(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐々木裕子、以下リクシス)と株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長:五十嵐博、以下電通)は、超高齢社会における新しい家族コミュニケーションツールの共同開発に基本合意しました。


 本コミュニケーションツールでは「情報」と「つながり」で“幸せな「長生き」を実現する”というリクシスの世界観を、ネコのキャラクター性を持たせた人工知能(チャットボット)によって具現化します。

スキーム図


 チャットボットのネコは、心身ともに健康·幸福に老いるための情報知識「エイジングリテラシー」を、楽しい会話を通じて親世代に提供し、子世代には親の近況をネコが伝えるという機能を持ちます。

 現役世代として忙しく過ごす子世代の多くは、親の健康や老後の生活について気にかけてはいるものの、時間、距離といった物理的な意味でも、親子関係という心理的な意味でも、自分が直接「おせっかい」を焼くことに様々なハードルを感じています。リクシスは2018年から仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」を提供していますが、その利用者からいただいたこのような声をもとに、本コミュニケーションツールの開発を始めました。

 折しも新型コロナウイルス感染拡大、それに伴う長期外出自粛を契機に、こうした現役世代の高齢の親を想う頻度は格段に上がり、「高齢の親が健康に幸せに暮らすための情報·知識」「高齢の親とのコミュニケーション頻度」の重要性に対し、これまで以上に関心が高まっています。

 本コミュニケーションツールは、ネコというバーチャルキャラクターの介在と、親しみやすい会話型インターフェースにより、「老い」に向かって準備をしていくご家族の「心の壁」を一気に下げたうえで、以下の3つの社会課題を解決したいと考えています。

1.コロナ禍でますます接点がとりづらくなっている、離れて暮らす高齢親世代と現役子世代間のコミュニケーション促進

 ・️ネコを介することで実現できる、親子の「照れ」や「遠慮」を超えたコミュニケーション

 ・️ネコを介して間接的に感じるお互いの「繋がり」の存在

2.高齢家族に対する「さりげない見守り」と適時適切な「おせっかい」の提供

 ・️ネコからの毎日の声がけによる親世代の状況確認

 ・️親世代ひとりひとりの状況を踏まえた、ネコからのアクション提案·誘導

 ・️ネコからの子世代への簡単な活動報告

3.幸せに「老いる」ために必要な、家族全体のリテラシー向上

 ・️医学的·学術的エビデンスのある栄養、運動、生活習慣、社会参画、コミュニケーション、先端技術等に関する有益情報/とり得る選択肢の継続提供

 ・️おひとりおひとりの「人生の記録」共有による、「そのひとらしい老い方」の家族内理解浸透

 また、今回電通は、超高齢社会に向かっていく日本の構造変化に対応できる新しいサービスとして、本コミュニケーションツールの可能性を高く評価し、共同で開発を進めることに合意しました。

 当社及び電通は、団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題が控える現代において、その備えの一助となることも見据え、本プロジェクトの推進に共に取り組んでまいります。

■基本合意の内容

(1)電通が日本語AIサービス「Kiku-Hana」を提供
 
 リクシスが開発中の、チャットボットを仲介エージェントとして活用するコミュニケーションサービスの一部機能の実現に、電通は同社の日本語AIサービス「Kiku-Hana(キクハナ)」を提供します。

(2)コミュニケーションサービスのクリエイティブを共同設計

 コミュニケーションサービスの主体となるチャットボットエージェントのキャラクター開発をリクシスと電通共同で行います。

(3)エイジングリテラシーの普及活動に参画する企業・団体の共同開拓

 本コミュニケーションサービスでは、学術研究の成果(注)や、医師、介護の専門職の知見をふんだんに盛り込んだ、おせっかいなネコとの楽しい会話を通じて、高齢のご家族に、エイジングリテラシーをご提供します。

 合わせて、高齢のご家族の自分史やこれまでの人生で大切にしてこられたことなど、現役世代が将来、高齢ご家族のサポートを本格的に行わなくてはならなくなった際に必要となるであろうことも、豊富な経験を持つ介護専門家監修のもと、お伺いしていきます。

 高齢者及びその家族に対するエイジングリテラシーの普及活動の趣旨にご賛同いただき、共にコンテンツの開発にお取り組みいただける企業·団体を共同で開拓してまいります。


(注)コンテンツ設計の際に参照している学術研究、実証研究の例は以下のとおりです。
·東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授ら研究チームによる「イレブンチェック」
·東京大学高齢社会総合研究機構 主任研究者 飯島勝矢、平成28年3月「口腔機能·栄養·運動·社会参加を総合化した複合型健康増進プログラムを用いての新たな健康づくり市民サポーター養成研修マニュアルの考案と検証(地域サロンを活用したモデル構築)を目的とした研究事業 事業実施報告書」
·Murayama H, Liang J, Bennett JM, Shaw BA, Botoseneanu A, Kobayashi E, Fukaya T, Shinkai S. Trajectories of body mass index and their association with mortality among older Japanese: Do they differ from those of Western populations? American Journal of Epidemiology 2015; 182(7): 597-605.

【Kiku-Hanaについて】


電通が提供するAIチャットボットサービス。自然言語解析や理解、推論などに最適な論理型プログラミング言語AZ-Prologを採用し、これまで難しいとされてきた「日本語の意味」を解析することで、ユーザーが求める人間的な会話、情報提供を可能にしている。Kiku-Hanaに関して詳しくは https://www.kiku-hana.jp/ をご参照ください。

【株式会社リクシスについて】
「超高齢化時代に、『すべての人の物語』が輝く世界を。」をビジョンに掲げ、仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」、高齢者/シニアケア市場向けリサーチ&コンサルティング事業、高齢者/シニアケア市場向けプロモーション&マーケティング事業を提供しています。
詳細は https://www.lyxis.com/をご覧ください。

【エイジングリテラシーについて】
リクシスの自社メディア「超高齢社会を生き抜く エイジングリテラシー(https://agingliteracy.lyxis.com/)」では、国内外の研究をもとにした心身ともに健康·幸福に老いるための情報知識について発信しております。

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