このページの本文へ

オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第227回

迫力満点の庭仕事道具、マチェットを買いました

2020年05月18日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506) 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

庭の藪払いをするためにマチェットを購入

 ちょっと前に義母からヘルプコールがありました。何事かと思えば、春を迎えて庭木がぐいぐい育ってしまい、足が悪くて切ったりできないので助けて欲しいとのこと。

 もちろんお安い御用です。まかしとき! とばかりに庭いじりボックスから剪定ばさみと高枝切りばさみを出し、以前購入したマキタのレシプロソー(電動ノコギリ)も用意しました。背が高くなりすぎて手入れができなくなった直径10〜15cmほどの木も数本切りたいそうなんですが、それぐらいの太さなら余裕で切り倒せます。

 で、準備は万端。あとは都合を合わせて作業しに行くだけ、と思ったんですけど、聞けば奥の方はワサワサと藪になってしまっているのだとか。んー。藪ではレシプロソーは役に立たないし、剪定バサミで切っていたら日が暮れてしまいます。 

 というわけで急遽新兵器、マチェットを購入しました。これがあればちょっとした藪なんか、ばっさばっさと切り払えるはず!

庭の藪払いをするため、ガーバーの『ゲーターマチェット』を買いました

 購入したのはガーバーの「ゲーターマチェット」というモデルです。刃の反対側にノコギリが付いているので、繊維の太い草やツタ、枝なんかも、物ともせずに切れます。

 レシプロソーがあるからノコギリのないモデルでもいいんですけど、無いよりはあったほうが便利だし、何より見た目が頼もしそうだったので即決でした。

ブレードに描かれたガーバーのマーク。伝説の聖剣、エクスカリバーらしいです

 ガーバーはアメリカの老舗刃物メーカーです。折りたたみ式のプライヤーに色々なツールを詰め込んだマルチプライヤーでも有名なので、ご存知の方も多いかもしれません。ワタシは軍用ナイフでその名前を知ったので、メーカー名に惹かれて買ったところもあるかも。

思ったより全然安く買えました

 マチェットは長さ的には鉈と刀の間といった感じで、短いもので40cm、長いものだと80cmくらいあります。刃厚は3mm程度と比較的薄めで、林の中で藪を払ったりココナッツなどの農作物の収穫に使われたりしています。

 マチェットを初めて知ったのはベトナム戦争を描いた映画で、米兵がジャングルを歩く時に短い刀のような刃物で藪を切り払っていて、それがマチェットだったんですよね。

 そのため軍用品だとばかり思っていたんですけど、あとになって南の島の人がヤシの実をさくさくカットしているのをテレビで見て、ああ、普通に農作業などに使う物なんだなと知りました。

 それで、使い慣れたらあんな風に自在に扱えたらようになるのかな、ちょっと欲しいなと思ったりしたんですけど、肝心の使い道が思いつかなかったんですよね。

 ジャングルに分け入ったりしないし農作業もしないし、一番可能性がありそうなキャンプも、いまどきの綺麗に整備されたキャンプ場じゃ活躍する場面がないですし。

 渓流釣りや狩猟をやるなら使う機会もありそうですけど、そういう趣味もないし、買ってもしまっておくだけになりそうだなーと。

 それが今回、藪を切り払うという作業をすることになり、そうだこういう時こそマチェットの出番じゃん! と思いついて、ここぞとばかりに購入したわけです。使い道さえあればこっちのものです。

 で、早速価格を調べてみたところ、下は3000円程度から、上は6万円超まであり、かなり幅広い感じでした。ゲーターマチェットはエントリーモデルなのか4000円もしなくて、この安さも選んだ決め手のひとつです。

 もともと生活道具なのでそれほど値が張るものではないらしいんですが、ガーバー製ってことでお高いかもしれないな、2、3万はするのかなと思っていたので、予想の1/5もしなくてビックリでした。アメリカのメーカーといっても今では中国での生産が増えていて、このゲーターマチェットもメイド・イン・チャイナのため安いみたいですね。

ブレードは安くて丈夫で加工もしやすい高炭素鋼製

 ゲーターマチェットにはフルサイズのモデルのほか、ブレードが短い「ゲーターマチェットJr」というモデルがありました。Jrの方が扱いやすそうに見えましたが、フルサイズの方がバランスがいいように感じたので、フルサイズを買いました。あいかわらずの見た目重視です。

パッケージはブリスターパック。開けにくいのが難点

 箱に入ってるかと思ったらブリスターパックでした。店頭ではフックにぶら下げて売られているんですね。いかにも実用品という感じです。

全長は25.7インチ(約65.3cm)。標準的な長さです

ブレードの長さは18インチ(約46.7cm)。反射防止の黒色仕上げになっています

 全長は25.7インチ(約65.3cm)でブレード長は18インチ(約46.7cm)。刃のある部分は約42.5cm、ノコギリ刃は約35.8cm、厚さは実測で2mmでした。厚さがそれしかないのは、軽く振り回せるようにするためと、ブレードにしなりを持たせるためらしいです。

 ブレードの素材はhigh carbon stainless steelーー高炭素鋼。なにか特別にすごい物にも聞こえますけど、実はそうでもなく、いわゆる鋼鉄の一種です。

ブレードは高炭素鋼製。反射防止・防錆の黒染め加工がされています

 鉄は色々な物を混ぜることで合金となり、混ぜ方の違いで性質がいろいろと変化します。鉄と炭素の合金で炭素が2%以下の物を鋼や鋼鉄といい、鉄よりも強度と靭性(壊れにくさ)がアップしているのが特徴です。鉄と炭素以外の元素を含まないものは炭素鋼と呼ばれ、安価で加工がしやすいので一般的によく使われています。

 高炭素鋼は炭素の含有率がおおよそ0.6%以上あることを示し、炭素鋼の中では比較的硬めで刃物類ではポピュラーな素材です。黒色なのは黒染め加工がされているためで反射防止・防錆効果があります。

ノコギリ付きだけど、今回はレシプロソーがあるから出番なし

 ノコギリの刃は斜めに研がれていない縦びき目のようなので、太い木を切るのは難しそうです。ちょっと硬めな草や小枝を切る用なのかな。今回の庭仕事では使いませんでしたが、そのうち試してみたいと思います。

先端の丸穴は吊り下げておくためのもののようです。道具小屋があったりする場合はぶら下げておくのに便利かも

 先端に謎の丸穴があるんですが、これはチーズを切った時に刃から離れやすいようにみたいなのではなく、壁に吊り下げておくためのもののようです。

ランヤードと専用シースで安全面はバッチリ

 ハンドルグリップはラバー製。握りやすい形をしているし滑りにくいし、すっぽ抜けるのを防止するランヤードも付いているので、安心して振り回せます。

ラバー製ハンドルグリップ。使うときはランヤードを写真のようにループ状にします

 使うときはランヤードをループ状にして、そこに手を入れるようにします。万が一手が滑った時に安全弁の役割をするので、これは必ず守ること。ハンドルグリップは上下逆さまにしてノコギリを使う時もしっかり握れる形をしています。

ノコギリを使うときは上下をひっくり返します。この時も安定して握れるようになっています

 専用シース(鞘)が付属しているので、使わないときは必ずしまっておきます。危ないですからね。

400デニールナイロン製の専用シース付き。使い終わったら、すぐしまうクセをつけておくといいと思います

実は刃がありませんでした

 というわけで庭仕事で使ってみたんですが、そこで気づいたことがありました。切れ味がよくなかったんですよね。叩いた勢いだけで切ってるみたいで。確かに藪は切り払えますが、細かいところを切ることはできませんでした。

植木を切り揃えたりできるかなと思ったんですけど無理でした。刃がなかったのです

 よくよく刃を見てみるとなんだか鋭さが足りず、指でそっと触ってみたらそれもそのはず。薄い板みたいで切れる気配がまったくありませんでした。

 で、調べてみたところ、マチェットは払うための道具であって切るための道具ではないので、そもそも刃付けがされていないらしいです。必要なら自分で研ぐのだとか。なんということでしょう。これはもう砥石セットを買うしかありません。ヤシの実は切りませんけれども。 

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ