冷やしギガバイト、はじめました。

冷蔵庫でPCを冷却できるかやってみた

文●林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII

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CPU使用率100%でも20分程度なら平気
ウェブ閲覧などの日常使いなら常用可能!?

 庫内の温度は、設置したアナログ温度計を見るに4度前後。ここから負荷をかけて温度上昇を見ていくことにした。

実験開始前の庫内温度は約4度、湿度は約35%

 OCCT 5.5.6でCPU使用率100%にし、その状態を20分継続させれば、おおよその問題点がわかるハズという算段だ。またRyzen 5 2400GはTDP 65Wなので、余裕で耐えるのであればCPUをより上位モデルに変更する検討もできる。

テスト中の様子

シュールな絵だ。なんだかスゴイ科学実験をしているように見える

 20分経過時点で、庫内温度は約25度になっていた。おおよそ室内と変わらない温度で、X570 I AORUS PRO WIFIが結露している様子もなく、問題なくテストをクリアしてしまった。

 X570 I AORUS PRO WIFIを油に沈めるチャンスが消えてしまった。ともあれ温度傾向を見ると、CPU(package)は最大75.5度。ただ、75.5度に張り付きではなく、ごくわずかな間だけでほとんどは66度前後にあった。そのため、より巨大なCPUクーラーにすることで、もう少しCPU温度を下げられる可能性がある。

 当然かもしれないが100%の負荷をかけた実験中、温度上昇を抑えるためにCPU性能を下げるサーマルスロットリングの作動は検出されなかった。

 結果を見ると、CPUを上位モデルに変更することは可能そうだが、ビデオカードを庫内で冷やすには、冷蔵庫側のスペックが足りないだろう。幸い、上部のサイネージスペースに余裕があるため、そこにビデオカードを設置するのが妥当だろう。なおテスト中はその辺のフルタワーケースよりも静かだった。

CPU使用率100%を20分継続したときの温度。CPUは66.63度、SSDは33度、マザーは18~36度だった

20分経過した時の庫内温度は約25度、湿度は約18%。これ以上温度が上昇すると冷蔵庫内が気温より高くなってしまうので、冷却効率が落ちてしまう

20分経過した庫内を非接触温度計で計測したところ、マザーボード付近は23度前後、マザーボードから遠いところは17度前後だった。扉を開けたため若干温度が下がってしまったかも? 

20分経過した後でも、冷却面はマイナス11度。25度にまで上昇した庫内温度をがんばって冷却しようとしていたのがわかる

20分経過した後のマザーをサーモグラフィーで確認。CPUよりもチップセット(とSSD)のほうが発熱が高いのがわかる

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