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ジャイアン鈴木のスイフトスポーツで駆け抜ける! 第3回

スイフトスポーツはマニュアル車でも予防安全技術が充実

2020年04月25日 15時00分更新

文● ジャイアン鈴木(@giansuzuki) 編集●ASCII

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運転が楽しいクルマだからこそ
予防安全技術のありがたみがわかる!

 スズキ「スイフトスポーツ」はマニュアル車であっても、予防安全技術「スズキセーフティサポート」が搭載されています。1987年(昭和62年)から車を運転している筆者ですが、予防安全技術が搭載されている車を運転したのは今回が初めてです。

以前の記事でお伝えしたとおり、予防安全技術目当てに「アルトワークス」から「スイフトスポーツ」に乗り換えました

「スズキセーフティサポート」は、レーザーレーダーと単眼カメラにより実現されています

 車両や歩行者を検知して警告、自動ブレーキをかける「デュアルセンサーブレーキ」は、想像以上にひんぱんにブザー音が鳴りますね。ワタシはわりと車間距離を空けて走るタイプなので、車両で検知したことはほとんどありませんが、歩行者や自転車にはしょっちゅう反応しています。

 正直、最初はブザーがちょっとわずらわしかったです。でも、ブザーは対象をしっかり検知してくれている証拠。また、道路上で歩行者や自転車の存在をより認識させてくれるので、安全運転の意識も自然と高まったと感じています。

低速で走行し、わざとブレーキのタイミングを遅らせて、警告を出してみました。まったくブレーキをかけていない場合、低速でも警告ブザーが鳴ります。早めに軽くブレーキをかけ始める必要があるので、必然的にスムーズな運転に矯正されるメリットがありますね

 ドライバーが意図せず車線を逸脱した際にハンドル操作をアシストする「車線逸脱抑制機能」は、誤解を恐れずに言えば面白い機能です。ハンドルが自動的にククッとアシストしてくる手応えは、まるで車が意思を持ったかのように錯覚してしまいます。

 説明書には「自動運転システムではなく、運転者のハンドル操作に代わるものではありません」と記載されていますが、高速道路限定、かつ車線変更しないという前提の簡易的自動運転ならソフトウェアを書き換えるだけですぐにでも実現できそうです。

 ただ、前方のレーザーレーダーと単眼カメラで車線を認識し、車線を維持しているだけなので、真横に車がいても結構近寄ってしまうことがありました。いまは本機能を有効にしていますが、基本的に存在しないものとして走行しています。

ハンドルをしっかり握っていないとブザーが鳴り、警告メッセージが表示されます

 先行車との車間距離をキープする「アダプティブクルーズコントロール」は非常に快適。230N・m(23.4kg・m)/2500~3500rpmというトルクフルなエンジンのおかげで、高速道路では6速に入れたままアクセルをまったく操作することなく走行可能です。

 車間距離の調整にともなう小刻みなアクセル操作は意外に神経を使っていたようで、これを車まかせにできたことでロングドライブの疲労が格段に減りました。最高速度を法定速度に設定すれば、速度違反で捕まることはまずありえないというのも安心感が高いです。よほどうかつ、または無法なことをしないかぎりは、ゴールド免許を今後も維持できそうです。

アダプティブクルーズコントロールの目標車速は約40~115km/hの間でセット可能。また車間距離は「短」(約35m)、「中」(約45m)、「長」(約65m)で設定できます

 予防安全技術は事故を100%防ぐ装備ではありません。ただ、どんなに安全運転を心がけていても、道路上では予測不可能な事態が発生します。たとえ事故を防いでくれる確率が50%だとしても(実際にはもっと高いと思いますが)、2回に1回は車が助けてくれるのであれば、予防安全技術を装備した車をワタシは選びたいと思います。……と言いつつ、レトロカーも好きなんですけどね。

今後の予定

第4回 慣らし完了! スイフトスポーツの本気を試してみた【高速編】
第5回 慣らし完了! スイフトスポーツの本気を試してみた【峠編】
第6回 スイフトスポーツはマニュアルとATとどちらがいい?
第7回 スイフトスポーツで一泊二日の旅行に行ってみた
第8回 スイフトスポーツをデカールでプチカスタマイズ

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