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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第93回

iPhone SEにiPhone 11 Pro Maxから「戻る」のは難しい

2020年04月24日 16時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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●片手操作に便利だが、動画には小さいサイズ感

 あらためて、4.7インチというスマートフォンのサイズは、筆者の小さめの手でもしっかり握りしめることができることが価値になります。

 2年続けて6.5インチを選んだのは、5.8インチのiPhone Xが出たとき、結局片手でしっかりと持つことができず、しかも重くなったことで、両手で握りしめることになったため。だったら画面が大きい6.5インチモデルを使おう、という判断をしてきたのです。

 その判断は今でも間違っていないと思いますが、重たく大きなスマートフォンを持つために、Apple Watchをより深く活用したり、音声認識で親指と手首の負担を減らすなど、いろいろな努力をしてきました。それでも、最新チップを積んだスマートフォンのパワーを生かしたかったからです。

 しかしiPhone SEに切り替えてみると、2年間取り組んできた大きさ・重さ対策をすべて無視することができるほどの軽さを感じます。そして、握りしめて安全に片手での利用ができるのです。

 その一方、この2年、スマートフォンでビデオを見る機会が増え、エンターテインメントだけでなく情報の入手にもモバイルビデオを活用するようになりました。

 画面サイズの小ささは、そうしたビデオ視聴が定着したモバイルライフにとっては後戻りできないネガティブなポイントとなります。ただし、もともと4.7インチ、あるいはそれより小さな画面サイズを使ってきた人にとっては、大きな問題にはならないと思いました。

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