仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第25回は、いよいよ搭載されたLINE WORKSのリプライ機能とボイスメッセージについて解説する。
メジャーアップデートで搭載されたLINE WORKSのリプライ機能
2020年4月21日、LINE WORKSがメジャーアップデートした。多くの機能が改善されたり、新機能が搭載されたのだが、中でも目玉は「リプライ」機能。早速、アップデートした内容をチェックしてみよう。
リプライ機能は、特定の会話に対して返信する機能だ。たとえば、活発にコミュニケーションが行われているグループトークでは、会話が流れてしまうことがある。あとで読んで、返信しようとしても、その時点の流れでは意味が通らず、参加者が混乱してしまいかねない。とは言え、「○○さん、○○の件ですがそれは~」のように入力するのも手間がかかる。
最新のLINE WORKSでは、トークを長押しすると、コピーや翻訳といったメニューに加え、「リプライ」という項目が現れるようになっている。「リプライ」をタップすると、そのトークを含んだ入力画面が開き、投稿すると一緒に表示されるようになる。
これで、リアルタイムで反応できなかった話題にも、気兼ねなく返信できるようになる。また、リプライの元トーク部分をタップすると、該当箇所にジャンプする。第三者が何についての話題なのかを確認するときに利用できる。
これでリアルタイムで反応できなかった話題にも、気兼ねなく返信できるようになる。また、リプライの元トーク部分をタップすると、該当箇所にジャンプする。第三者でも何についての話題なのかを確認するときに利用できる。
ちなみに、自分が発したメッセージに対してもリプライできる。問いかけをしているのにスルーされた、といった場合に、リプライ投稿で回答を催促するという使い方も可能だ。便利なリプライ機能、待望していた人も多いはず。ただし現在のところ、リプライが使えるのは同じワークスグループ内のみのようだ。外部連携でつながった、LINEや別のワークスグループのユーザーとのトークルームでは、メンションを活用するなどして対応しよう。
新機能「ボイスメッセージ」なら録音した音声を送れる
モバイル版LINE WORKSアプリには「ボイスメッセージ」機能も搭載された。トーク作成画面のマイクのアイコンをタップすると、音声入力モードになるので、マイクマークにタッチしたまま話しかければ、音声が投稿される。トークの再生ボタンをタップすれば、再生が始まる。
出先などでゆっくりタイプする暇がなく、話した方が早いという時に活用できる。現場の機械が変な音を出しているとか、動物園で動物の変な鳴き声が聞こえているといった様子を伝える際にも使えるだろう。
筆者の場合は外出先で気になった情報をメモするのに標準の録音アプリで音声メモを使うことがある。本来は1要素で1録音にしたいが、いちいちオンオフするのが面倒なので、通しで録音してしまい、あとで確認に手間取ってしまうこともしばしば。しかし、LINE WORKSのモバイルアプリであれば、指を離せばオフにして、自動投稿してくれる。「自分にトーク」のトークルームにボイスメッセージを送れば、あとで確認するのも簡単だ。
リモートワークが急速に広まる中、会う頻度が少ないとテキストチャットの不便さを感じる人も増えている。かといって、電話は相手の時間を突然奪うし、社用ケータイを支給されていない従業員は発信側も電話代がかかってしまう。文字では伝えづらいニュアンスの相談や御礼の気持ちを伝えたいとき、ボイスメッセージを簡易的な留守番電話のように使ってみるのもおすすめだ。
リプライもボイスメッセージも、インパクトの大きい新機能だ。モバイルアプリは早速、アップデートしておくことをお勧めする。次回以降では数回に分けて管理者向け画面の使い方を説明していきたい。
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