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データ駆動型の組織に向けた情報基盤を提供

マイクロストラテジー、リアルタイムな意思決定を支援するBI最新版

2020年03月16日 11時30分更新

文● 大河原克行 編集●大谷イビサ

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 マイクロストラテジー・ジャパンは、エンタープライズ向けBIプラットフォームの最新バージョン「MicroStrategy 2020」を発表した。従来のMicroStrategy 2019に比べて、ユーザーエクスペリエンスやパフォーマンスの向上、スケーラビリティを提供する新機能を搭載。また、ユーザーがより簡単かつ迅速にアプリケーションを開発できるように、分析やモビリティ、セキュリティにおける新たな機能を搭載したという。

リアルタイムで意思決定をするためのデータが未整備(同社資料より抜粋)

HyperIntelligenceがあれば、答えは向こうからやってくる

 同社はBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの専業ベンダーとして 31年の歴史がある。米バージニア州に本社を持ち、世界26カ国40都市に事業拠点を展開。従業員数は約2400人を擁し、そのうち20%が新製品開発に専念。買収による成長戦略ではなく、自社開発で展開する、独立系の最大手BIベンダーに位置づけられている。全世界で約4000社以上、100万以上のユーザーが利用している。日本では2003年7月から事業を開始し、約150社への導入実績がある。

 新たに発表されたMicroStrategy 2020では、同社独自のHyperIntelligenceを強化した。「究極のデータ駆動型組織といえるIntelligent Enterpriseが必要とする、高いパフォーマンスと高いガバナンス、高いセキュリティを一切妥協することなく、すべて担保できるプラットフォームに進化したのがMicroStrategy 2020」という位置づけだ。

 HyperIntelligenceは、MicroStrategy 2019から搭載されている機能で、すでに200社が導入済み。強化されたHyperIntelligenceでは、エンタープライズアナリティクスの最適解を提供できるという。

 「リアルタイムで意思決定をするためのデータが未整備という企業は、97%にも達している。マイクロストラテジーは、このような課題を克服すべく、HyperIntelligenceを開発した。MicroStrategyプラットフォームの全機能を活用して、高速でセキュア、かつ拡張性の高いカードを提供し、HyperIntelligence cards は、お客様の顧客や製品、従業員など、関連性のあるコンテキストに応じた洞察を、日常利用しているウェブサイトやデバイスに直接届けることができる。Webブラウザやメールクライアント、Salesforce.com、Slack、Office365アプリ、その他のBIツールなど、既存のアプリケーションを介してユーザーに洞察を届けることで、クリックする必要なしに、リアルタイムで意思決定のための答えを得ることができる。Webサイト上のカードでも、音声起動アシスタントとの統合でも、HyperIntelligenceがあれば、答えは向こうからやってくる」とする。

HyperIntelligenceの概要(同社資料より抜粋)

 MicroStrategy 2020では、すべてのユーザーが、日常的に使用しているウェブサイトやアプリケーション、デバイスで、さらに簡単にアクセスできるように、デザインとパフォーマンスを強化。HyperIntelligence for Webでは、Chromeブラウザ、Microsoft Edge 、Outlookで利用できるほか、iOSとAndroidのスマートフォンおよびタブレットでも利用できる新たなモバイルアプリケーションを追加。HyperIntelligence cardsでは、関連するアプリケーションへのダイナミックリンクを埋め込めるようになり、ユーザーの迅速な行動を可能にするのに加えて、テキストや音声入力、Spotlight検索でカードを表示。スケジュールのアラートとの連動によって、ミーティングに関するカードをプッシュ通知こともできるようになったという。

 「HyperIntelligenceのクラウドによるパイロットシステムは1週間で完了し、会社全体への展開完了は1カ月で完了できる。また、ダイナミックリンクの活用により、社内の承認プロセス、ローン与信ツールでの可否判断、詐欺的な行為の可能性のあるアカウントの即時凍結など、さまざまな利用が可能になる」としている。

 同社では、HyperIntelligenceの導入事例として、全米5位の自動車小売業者であるソニック・オートモーティブを紹介。同社のバイヤーは、4つのモニターに複数のアプリケーションを表示してオークションに臨んでいたが、分析情報などをカード形式で表示できるようになったことで、複数のモニターが不要となり、購買判断の迅速化にも直結。入札の金額を抑えながら勝率を維持することが可能になったという。

データサイエンティスト向け機能やパブリッククラウド対応を強化

 また、MicroStrategy 2020では、Dossier(ドシエ)の新たなフリーフォームフォーマットの作成機能を追加。レスポンシブな対応と自由な配置が可能なデザイン、複合グリッドレポートの提供、カスタム領域マッピングが可能となった地図情報ビジュアリゼーションのほか、より高いワークフローを実現するドシエ間のリンク機能を追加。加えて、MicroStrategyのプラットフォーム上に、ユーザーからのインサイトを集めるためのサーベイ製品との連携も可能とした。

 さらに、データサイエンティスト向けに、「Jupyter」と「RStudio」のコネクタを用意。データサイエンティストは、PythonやRを用いた予測モデル開発を、MicroStrategyのガバナンスの効いたデータを利用して行なえる。

 そのほか、MicroStrategy Cloud Platformの機能強化により、管理者は、AWSとMicrosoft Azureのいずれでも、MicroStrategyプラットフォームを数分で簡単に展開できるようにした。なお、MicroStrategy Cloud Platform on Azureは、カナダ、東南アジア、オーストラリア東南部、北欧、西欧、北米、米国西部2、米国東部でのプロビジョニングが追加されたという。

 なお、2020年2月26日付けで、マイクロストラテジー・ジャパンのカントリーマネージャーに藤井一弘氏が就任。藤井氏は、1985年に日本IBMに入社。金融機関担当営業部長、グローバルファイナンシング事業部長、クロスソリューション事業部長などを歴任。2007年に日本オラクル金融機関担当シニアディレクターに就任。日本マイクロソフト アプリケーションプラットフォーム担当ディレクターやエンタープライズ ソリューション営業本部長などを経て、2017年にベライゾンの日本法人社長を務めた経験を持つ。

 「Hyperintelligeceは、既存システムの影響をまったく受けずに導入できるツールであり、『2025 年の崖』の懸念がある日本の企業にこそ、有効に活用できると考えている。さらなる導入促進を進めていく」としている。

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