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ダイソン「Lightcycle Morph」発表:

暮らしを変えたいなら照明をダイソンにするとかどうですか

2020年03月12日 15時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII

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Lightcycle Morph
3月12日発売
直販価格7万2600円から
ダイソン
https://www.dyson.co.jp/lighting/lightcycle-morph.aspx

 暮らしを変えたいなら光を変えるのは手です。うちのダイニングでも一年前から自然光に近い高演色性のライトを使ってるんですが、めしが旨そうに見えるんですよね。朝陽がさしこんでいるような光に照らされながらコーヒーを飲むのも気持ちがいいもんです。

 ダイソンの新製品「Lightcycle Morph」も演色性に優れたライトです。光源には寒色系・暖色系のLEDライトをそれぞれ3個、合計6個搭載し、自然光の近さをあらわす平均演色評価数はRa90以上(満点は100)。彩色などの作業にも使いやすいスペックです。

 明るさと色温度はタッチ式のスライドボタン、またはアプリから調整可能。人感センサーと自動輝度センサーを備え、周囲の光の変化にあわせた明るさの自動調整もできます。LED光源がもつ熱を銅管からヒートシンクに逃がし、光源の寿命をのばすという独自の放熱構造も備えます。

 そうそう、支柱にはUSB Type-C端子がついていて充電に便利です。

 面白いのは、アプリを通じて取得した現在地の自然光情報にあわせて光を調整する機能。たとえば東京に住んでいる人なら東京の自然光にあわせ、一日にわたって光を調整するというわけです。

 アプリには、登録した年齢にあわせて明るさを補正する機能も入っています。人間は劣化するもので、年齢をとるほど明るい光が必要になります。65歳以上は20歳以下に比べて最大4倍の光が必要になるそうです。他にもアプリには学習モード、リラックスモード、起床モードなど場面にあわせて光の明るさと色温度を自動調整する機能を備えます。点灯と消灯をくりかえして家に人がいるように見せかける「留守番モード」なんて機能もアプリから設定すれば使えます。

 前モデルのLightcycleは可動部が少なかったので手元灯くらいしか使い道がありませんでしたが、Lightcycle Morphはヘッドとアームと支柱がすべて回転するようになり、用途が増えました。

 ソファの脇から手元を照らして読書灯にしたり、壁に光をあてて間接照明にしたり、ヘッドとアームを支柱におさめてルームランプにしたりもできます。支柱にはオレンジ色のフィルターが入っていて、光源が寒色系なら温白色の光、暖色系なら遠赤外線ヒーターのような赤い光で部屋を照らせます。発表会では芸術品や絵画などを照らすスポットライトにするという提案もありました。

 ちなみに支柱からヘッドまでつながっている電源ケーブルは、可動部を増やすためリボンケーブルから細いワイヤーに変わっています。ワイヤーの強度が若干心配になりますが、ワイヤーがねじれないようヘッドの可動域を180度におさえたり、強度を保つための制限はかけているそうです。

 光や空気は気づかないところで人の暮らしを形づくっているもの。人が室内で過ごす時間は1日の約90%に及ぶことがあるとジェイク・ダイソンは言っていました。テレワークをしながらこの記事を読んでいる人は1日の大半を自宅で過ごしていることでしょう。どうも集中が続かないとか、今の生活スタイルを変えたいと思ったとき、室内を満たす光の質を上げるのは方法としてありですよ。

 ダイソンLightcycle Morphは7万2600円からという相当な高級品ですが、もし家庭内の財務相が許してくれるなら検討する価値はありそうです。



   

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