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「テレワーク推進賞」表彰式参加レポート ―2020年はテレワーク“潮目の年”

2020年03月03日 11時00分更新

文● 堀ノ内 健太/FIXER

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 本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「テレワーク推進賞参加レポート ~2020年はテレワーク潮目の年~」を再編集したものです。

 FIXER Strategy Divisionの堀ノ内です。「時事テーマ」を取り上げてお話させていただきます。

 【前回】新型コロナウイルスの予防って何? 患者との直接接触を制限 ~テレワークのニーズ~

 2月25日、政府から新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための基本方針も発表されました。

 「テレワーク」という単語も普通にとりあげられ、一般的にも普及してきました。

 その中、一般社団法人日本テレワーク協会が主催する「第20回テレワーク推進賞」の表彰式に参加してきましたので、私が気になったテーマを共有させていただきます。

本協会はテレワークの草分け

 一般社団法人日本テレワーク協会は1991年1月に設立された団体で、当時は「サテライトオフィス」と言っていたようです。

                                   (出所:協会HPより

 テレワーク推進賞も第20回ということで、20年前から「テレワーク」に取り組んできたということになります。

 私自身が学生を卒業し社会人になったのが1992年4月です。やっと、1人1台のパソコンが貸与されたりする時代です。インターネットが一般的になったのが1996年位なので、そんな1991年に「テレワーク」の必要性を伝えてきたというのはすごいなという一言です。

 会場で、長くアドバイザーをされている先生とお話する機会がありました。

 その際「2020年はテレワークにとって大きな潮目になる年」とおっしゃってました。

FIXERの「テレワーク推進賞優秀賞」の受賞

 前回の第19回に優秀賞【テレワーク実践部門】を受賞いたしました。

 テーマは「地方自治体との連携によるサテライト拠点の開発ロケーションフリーな働き方」です。

 受賞理由の詳細は以下の通りです。

 同社は 2014年11月に開催された三重県知事と同社代表松岡とのパネル討論を契機に津市への事業進出を決定した。本社は東京だが、ロケーションに依存しない業務連携を志向し、東京で受託した案件を津市のサテライトオフィスから、クラウド技術を生かした IT ソリューションサービスを提供することが可能となっている。また、県との連携による採用イベント、県との協力体制に拠る学校訪問等の活動を通じ、これまでに名古屋事務所を含め 18 人の正社員、8 人のアルバイトを地域雇用し、県の各高等専門学校より新卒採用を行っている。東京、津、名古屋における拠点間では、IT コミュニケーションツールを活用したリアルタイムで透明性の高いコミュニケーションを実現し、地域採用社員がサテライトオフィスでの仕事に快適に従事できる環境を構築している。

 評価すべきところとして、地方自治体などとも連携して実際に地方人材を採用し、地元のサテライトオフィスで人材を育成している点、さらに東京本社で実際に受注した仕事で実績をだしている点があげられた。また雇用人数も増え数十人に至っている点も評価された。

                       (出所:第19回テレワーク推進賞 受賞理由

第20回の受賞企業

 受賞した企業・団体名およびテーマは以下の通りです。

 驚いたのは、約半分が中小企業が受賞していたことです。

 ▼会長賞
 日本電気株式会社
 働き方改革におけるテレワークの推進 ~「ベストな仕事のしかた」をデザインする働き方の実現に向けて~

 株式会社 WORK SMILE LABO
 中小企業の働き方改革を支援する「ワクスマ」サービス

 ▼優秀賞
 コニカミノルタジャパン株式会社
 業員と組織に最適な「いいじかん」を体現する自社テレワーク実践と、顧客・パートナー企業の従業員・家族・組織への実現支援

 TRIPORT 株式会社
 【テレワーク実施率100%】一人一人のライフスタイルを考慮し、「働き続け たい」と思える労働環境を提供!

 ヤマトシステム開発株式会社
 テレワーク活用による新しい働き方の推進

 長崎県壱岐市
 ITと自然が交わる最先端のまち 壱岐

 ▼日本テレワーク協会特別奨励賞
 株式会社ありがとうファーム
 障がい者によるテレワークで広がる仕事の可能性

 ※奨励賞の企業・団体名は割愛しました。

気になったのは「WORK SMILE LABO」のワクスマ

 ここの会社のやっていることはとても興味深かったです。

 ・100年の歴史?!
 ・まずは自分たちで
 ・その仕組みを同じ悩みがある中小企業に売ろう
 ・結果、就職したい企業の上位にランキング

 では、早速、、、

 創業明治44年、100年の歴史のある文具屋さんだそうです。

 今の社長さんはその4代目。

 自社にテレワークを導入したのは、本来であれば“辞めざるを得ない人”を辞めさせないで済むように取り組んだことがきっかけとのこと。

 具体的には、子供のいる女性社員が子供の病気等で欠勤が多々発生。当時17名程の規模ではひと一人が休む影響は大きく、それが続くと気まずさから“辞めざるを得ない”となる。その課題解決だったとのこと。

 普通に私たちでも想像できる「評価制度」や「就業規則」の壁を乗り越え今に至っています。

 結果、その働きやすさから、本社のある岡山県で「採用人気度ランキング6位」となったようです。

 その成功体験を元に、現在は様々な課題をもった中小企業にテレワークを活用した働き方を提案することが事業の中心になっています。

 サービスも以下のようなプラン&価格帯で提供していて、テレワークの導入のハードルを下げてくれています。

 ・テレワークスタートプラン:月1万円
 ・テレワークスタンダードプラン:月2.6万円
 ・テレワークセキュリティプラン:月3.8万円
 ・テレワークコンプリートプラン:月4.8万円

                            (出所)WORK SMILE TELEWORK

おわりに

 今回のコロナの影響がきっかけで「本当にオフィスっているの?」という声をネット上でよく見るようになりました。

 ここまで手軽なモデルは、テレワークを始めたい中小企業にとってもうれしいだろうなと感じました。

 これまでエンタープライズ企業を中心にクラウドの導入を進めてきましたが、今後その裾野を広げて行こうとしています。

 「WORK SMILE LABO」さんのような、情熱をもって中小企業を支援している企業様と連携などできたら面白いなと考えています。

  堀ノ内 健太/FIXER

 FIXER Strategy Divisionの堀ノ内です。ずっとシステム業界に身を置いているのですが、元々教師を目指しておりました。理系出身なので数学教師の免許を取得しましたが、保健体育の免許も取得しました。そんな背景もあり「健康」や「リフレッシュ」などデスクワークが多いエンジニアの皆さんの何かヒントになるようなお話できればと思います。

[転載元]
 テレワーク推進賞参加レポート ~2020年はテレワーク潮目の年~

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