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パナソニックのメガネ型VRグラスを体験、軽さと有機ELならではの没入感が魅力

2020年01月21日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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体験すると、思いのほか軽い

 VRグラスは、本体と、PCおよび基板むき出しのデジタルアンプをケーブルで接続。試作品というイメージがひしひしと伝わってくるものだった。

 持ってみると、当然、眼鏡よりは重いが、ヘッドマウント型のような「これから装着するぞ」というような構える意識はかなり薄れる。

基板むき出しのTechnicsのアンプを使って体験を行った

 ただし、眼鏡のツルの部分だけで装着しているというのは、ヘッドマウント型に慣れているとやや不安に感じる。最初は両手で押さえたまま画像を見ていた。

 だが、150gという軽量化はそうした不安も徐々に解消する。今後は重心バランスの改良や、さらなる軽量化に向けても改良を加えていくということだ。現場には、実際には画像が視聴できないモックアップとして、120gのものが置かれていたが、これを装着すると、「結構、軽いな」と感じることができた。

 筆者の場合、普段、眼鏡をかけているので、それを補うために、視力矯正用のレンズをVRグラスにはめ込む。眼鏡でレンズ選びをしているときに利用するのと同様のものだ。

 今回、テモストレーションで体験したのは、ジャズを演奏している映像と、ドローンで空撮した映像だ。前者のほうは、巨大なスクリーンに投影するような形で演奏風景が流れていたが、暗い部分も鮮明に再現されており、高音質との組み合わせにより、没入感がある体験ができた。また、後者の方は360度の映像が展開されており、向いた方向の映像が表示され、自らが空を飛んでいるような体験ができた。HDRならではの画質の力といえるだろう。

 試作品の視野角は100度ということだったが、今後はレンズの改良などにより、120度まで視野角を広げることができると小塚室長は説明。没入感をさらに高めることができるという。

 短い時間ではあったが、2つのコンテンツの体験を通じて、高画質と、高音質を実現した装着性の高いVRグラスによって、没入感の高い疑似体験が可能になることを感じた。

 後発だからこそのこだわりを実現したパナソニックのVRグラスは、これまでのVR端末とは違う、新たな用途の広がりを感じさせるものだといえる。

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