ハーマン・インターナショナルが展開するオーディオブランドのJBLが、ヘッドバンドに内蔵するソーラーパネルに充電できる“USB充電不要”のワイヤレスヘッドホン「JBL REFLECT Eternal」を、クラウドファンディングを通じて開発中だ。どんなヘッドホンになるのか、担当者に話を聞いた。
オンイヤースタイルのヘッドホン、REFLECT Eternalは、ヘッドバンドの表側に載せたソーラーパネルチャージャーに、屋外の太陽光や室内での自然光を当て続けることで本体のバッテリーが充電できるため、「バッテリー切れの心配が要らないユニークなヘッドホン」であると、ハーマン・インターナショナルのヘッドホン/ライフスタイルオーディオのGlobal Category Director、デーモン・ジョンソン氏が企画意図を説明する。
自然光を活用する充電技術は欧州を中心にグリーンテクノロジーの一つとして数年前から注目度が高まっており、スマホやIoTデバイスに組み込んだ製品を各社が開発している。筆者が知る限りではワイヤレスオーディオに組み込まれた事例はこれが初めてだ。
ハーマンは本機を、Indiegogoのクラウドファンディングを通じて、支援者の声を吸い上げながら改良を加え、今年の秋出荷に向けて開発を進めている。
光充電の技術にはスウェーデンのスタートアップであるExegerの「Powerfoyle Technology」が使われている。折り曲げ可能なソーラー充電シートはヘッドバンドへの組み込みが容易で、充電効率がとても高いのだとジョンソン氏は話す。
例えば装着したまま5万ルクスの太陽光(一般的には冬の日の晴天時が目安)を2時間ほど浴びさせれば、1時間ほどはUSB充電不要で音楽リスニングが可能だという。
なおバックアップとしてUSB充電にも対応しており、15分の急速充電で2時間の連続音楽再生が可能だ。
カラバリはグリーンとレッドの2色が用意される。40mm口径のドライバーを搭載するヘッドホンは、JBLのシグネチャーサウンドを基準に音をチューニングしている。ハンズフリー通話やGoogleアシスタント、Amazon Alexaとの連携も可能。本体はIPX4相当の防滴対応になっている。
クラウドファンディングの完了後、JBLのレギュラー商品として量産化も予定。価格は149ドル(約1万6000円)を想定しているそうだ。
この連載の記事
-
デジタル
第48回 ASUSがNUC 9向けに開発したRTX 2070 MINIとは?:CES 2020 -
デジタル
第47回 CES 2020でMSIが公開した300Hz対応ノートPCやサブ液晶つき湾曲ディスプレー -
PC
第46回 CORSAIR、同社初となる空冷クーラーや複数ブランドの新製品をCESにて発表 -
グルメ
第45回 アメリカのマクドナルド、日本とどう違う -
グルメ
第44回 米ケンタッキーで、超アメリカンなチキンサンドを食べた -
AV
第43回 CES 2020でSHURE初トゥルーワイヤレス「AONIC 215」を試した -
TECH
第42回 CES 2020 ネットギアがWi-Fi 6対応製品を展示 -
デジタル
第41回 Razerが新NUC採用ゲームPC「Razer Tomahawk」CES 2020で展示 -
PC
第40回 Kingstonは、CESにてGen4対応のSSDやQi対応ゲーミングヘッドセットなどを公開 -
Audio & Visual
第39回 クリエイティブ、「Super X-Fi Gen2」を発表、未発表のイヤホン・ヘッドホンも多数展示 -
Audio & Visual
第38回 JBL初のゲーミングヘッドホンがかっこいい! Harman/KardonやAKG新製品もズラリのCES ハーマン - この連載の一覧へ