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「特務機関NERV」がアウトランダーPHEVの災害対策車両を開発したワケ

2019年12月28日 12時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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災害対策車のモデルケースになれば

 さて災害対策のモデルケースになれば、ということだが、車両とアンテナの料金は? と尋ねたところ、車両は約500万円、衛星インターネット回線はアンテナや基地局側の整備を含めた設備投資に1000万円以上とのこと。それでも他の衛星インターネット接続システムと比べれば安価だという。ちなみに衛星インターネット回線の設備に関しては、オーダー内容や納入件数によって価格は変動するそうだ。

「特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両5LA-GG3W(改)」の初号機

「特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両5LA-GG3W(改)」の弐号機。こちらには衛星インターネット用アンテナは取り付けられない

 配備される2台のうち、東京エリアを受け持つ初号機に衛星インターネット接続回線を搭載。北海道エリアの弐号機にはその用意はされない。なお配備は2月1日からで、東京オートサロン2020にて車両展示する。なお、取材時は内装などは未だ手が入っていない状態で、今後改修する予定とのことだ。

「特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両5LA-GG3W(改)」の配備計画

初号機のリアビュー。QRコードはアプリへの遷移用だ

運転席の様子

後席の様子

ラゲッジスペース。右側にACインレットを用意する

 この車両が活躍しないことが一番望ましいのは言うまでもないが、今年の台風15号に代表されるように、災害はいつやってくるかわからない。企業や自治体だけでなく、私たちも車を選ぶ際に「電気が使えるのか?」も検討する時代がやってきている気がした。

東日本大震災時、住民が警報を知る機会を逃したことから「特務機関NERV」は「必ず情報を伝える」という意思を強くもったという

公開当初より、記事を一部修正しております。(12/30 12:00)

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