松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第73回

さらなる新色も開発か：

アップルiPhone来年どう変わる

●液晶ディスプレーは残すのか

　iPhoneの顔とも言えるディスプレー。現在はiPhone 11で縁なし全画面液晶のLiquid Retina 6.1インチを採用し、iPhone 11 Proでは有機ELディスプレーのSuper Retina XDRが5.8インチ、6.5インチとして新たに採用されました。

　iPhone 11のディスプレーもそれだけ見ていれば十分美しく、不満を感じない画質を実現しています。ただフルHDに満たない解像度であることから、映像やゲームの高解像度化が進んでいるため、ずっとこのまま液晶で突き進むとも考えにくいと思いました。

　しかしながら移行先として有望なマイクロLEDはまだまだ年間2億台規模で安定的に製造される段階にないと考えると、液晶ディスプレーを廃止するなら有機ELディスプレー以外に採用できなくなってしまいます。その一方で、iPhone 11は699ドルまで価格を下げており、その水準で有機EL搭載のiPhoneを実現できるのかどうか。