意外となかったファーウェイの旗艦店
中国・深センにはスマートフォンメーカー各社がフラッグシップストアをオープンさせています。シャオミ、OPPO、Vivoが巨大な店舗を構える中で、中国国内シェア1位のファーウェイはこれといって大きな店は出していませんでした。しかし2019年9月、ついに巨大なフラッグシップストアをオープンさせたのです。しかも場所はシャオミのフラッグシップ店の向かい。はたしてファーウェイはどんな店を出したのでしょうか?
ファーウェイのフラッグシップストアがオープンしたのは深センの西部の南山地区。地下鉄Hi-tech Park(高新園)駅A出口を出てすぐのショッピングモール「万象天地」の中。ここはオフィス街にもなっています。ファーウェイの店舗は1階と2階がガラス張りになっており、3階にはテラスもあります。
端末はほぼすべてが「HUAWEI Mate 30」と「HUAWEI Mate 30 Pro」。この2機種が同じ色でセットになって置かれており、2機種を比べたり、別のカラバリを試したりもできます。このあたりのディスプレイ方法はアップルストアとはちょっと異なりますね。端末のスペックなどもすべて端末内に表示しており、テーブルの上には端末以外のモノは一切ありません。
スマートウォッチもずらりと実機が並べられています。もちろんすべてその場で試着が可能。ベルトも豊富な種類が置いてあるので、ファッションにあわせてコーディネートすることも可能。Huawei Watchシリーズは電池の持ちもよいことから売れ行きがいいようで、この日も見ているその場で数個が売れていました。
ノートPCの展示エリアではファーウェイスマートフォンとの連携操作も試すことができます。連携機能の使い方は最初に説明を受けないとちょっとわかりにくいもの。ここなら買った後から訪問してスタッフに使い方を教えてもらうこともできます。
他にもリストバンド型の「Huawei Band」や、ファッショングラスブランド「Gentle Monster」とコラボした眼鏡型のBluetoothヘッドセットなどのウェアラブルデバイスも試せます。なお、Gentle Monsterの眼鏡は完売中。入荷するとすぐに売り切れてしまうほどの人気だとか。
2階に上がるとこちらにはHarmony OSを搭載したファーウェイ初のスマートTV「Huawei TV」が出迎えてくれます。スマートTVなので単体でネットアクセスや番組購入が可能。さらにファーウェイのスマートフォンとワンタッチでワイヤレスディスプレー機能を楽しめます。
またスマートフォンはnovaシリーズなど、1階には展示されていなかった現行モデルを展示。フラッグシップストアということでやはり最新機種を試してもらいたいという展示内容になっているのでしょう。
2階には充電台やケース、FreeLaceなどのヘッドセットなども展示。JBLのヘッドフォンも販売されているなど、サードパーティーの製品もちらほらと売られています。ケースは全機種全モデルが揃っているようではありませんでしたが、せっかくなら「ここに来れば何でも買える」品ぞろえにしてほしいものですね。
そして3階に上がると開放的な空間が広がっています。ここはぜひ夜に訪れたいもの。周りの高層ビルの夜景を見ると、深センの発展そのものを感じられるからです。一角には5G体験コーナーがありました。そこらくここはイベントスペースとして使われるのでしょう。
店内を堪能して外に出れば、ケースや周辺機器の自動販売機もあります。残念ながら中国のWeChatペイとアリペイしか使えませんが、24時間いつでも買えるのはさすがフラッグシップストアならでは。いずれはスマートフォンもここで売ってほしいですねえ。
実はすぐ斜め向かいにはシャオミのフラッグシップストアもあります。深センに来たら電脳街だけではなく南山まで足を延ばしてフラッグシップストア巡りをしてみてはいかがでしょうか?
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