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T教授の「戦略的衝動買い」 第550回

8GBが400円の時代に高付加価値な「洗濯ばさみ型USBメモリー」を衝動買い

2019年10月03日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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機密保持のためBitLockerで暗号化
設定はガイダンスに従うだけで極めて簡単

 さて、ハードウェア&テクノロジー的には数百円の8GB USBメモリーを買ってみたが、このユニークな外観とカスタマイズしたUSBメモリーは、できる限りアウトドアに持ち出していろんな人に見せて自慢したい。今回は、そのためにも機密保持をある程度やっておきたいと考えた。

 実際に、今までもUSBメモリーの機密保持や情報漏洩防止の暗号化に関しては考えたことはあったが、ハードウェア好きな筆者は、たいていは物理的なパスワード設定ボタンなどが付いたUSBメモリーなどを購入して満足していた。今回は、例外的にごくふつうのUSBメモリー内のデータを暗号化できる、Windows 10標準搭載の“BitLocker”を試してみた。

 暗号化のやり方は極めて簡単だった。目的のUSBメモリーをマウスで右クリックして“BitLockerを有効にする”を選択。後は順番に表示される画面のガイダンスに従ってパスワードの設定などを終えると完成だ。

Windows 10から標準サポートされた暗号化ツールである“BitLocker”。その話は聞いていたが、実際に使ったのは今回が初めてだった。やり方は極めて簡単。Windows画面で見えるUSBドライブアイコンをマウスカーソルでポイントし、右クリックで開くダイアログの中からBitLockerを選択して、後はその指示に従ってパスワードなどを決めるだけ。これだけで、アウトドアを常時持ち歩くUSBメモリーも安心だ

 数分以下の操作で目的のUSBメモリー内のデータはすべて暗号化され、以降、USBメモリーを挿入する際は必ず自分しか知らないパスワードを入力しなければ、その内容を見ることができなくなる。もちろん、いつも使用している自分のPCだけはパスワードの要求を不要にしたりといった設定も可能だ。

 最初はネットでポチった時は「けっこう高いUSBメモリーだな……」という印象しかなかった洗濯ばさみ型USBメモリーだが、カスタマイズのやり取りの間で極めて興味が湧き、その後はカスタマイズの楽しさに目覚め、出来上がってきたころは、唯一の常時持ち歩き用USBメモリーと決めて、同時に暗号化対策まで至った。

運悪く、筆者は今までイベント用のノベルティ商品以外ではこの手のカスタマイズ、あるいはパーソナライゼーション商品には疎かったようだ。今回、2週間ほど時間は要したが、こんなにたった8GBのUSBメモリーの到着を楽しみにしたことはなかった

運悪く、筆者は今までイベント用のノベルティ商品以外ではこの手のカスタマイズ、あるいはパーソナライゼーション商品には疎かったようだ。今回、2週間ほど時間は要したが、こんなにたった8GBのUSBメモリーの到着を楽しみにしたことはなかった

 過去に何百個と遊んできたUSBメモリーだが、「洗濯ばさみ型USBメモリー」は今までで一番楽しめるたった8GBのUSBメモリーかもしれない。あちこち持ち歩く際も、愛用の「ThinkPad X390」に挿入して使っている時も、おもしろさ100倍でいつも周囲に自慢できるアイテムとなった。

ビジネスパソコンである筆者の「ThinkPad X390」のUSBポートに挿さった洗濯ばさみ型USBメモリーのシュールさがクールだと、自画自賛の毎日だ

ビジネスパソコンである筆者の「ThinkPad X390」のUSBポートに挿さった洗濯ばさみ型USBメモリーのシュールさがクールだと、自画自賛の毎日だ

T教授

今回の衝動買い

アイテム:BizSign「名入れ無料ビジネス用品 木製USBメモリ タイプB(洗濯バサミ型)
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2680円(本体)+660円(配送料)、合計3340円


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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