機密保持のためBitLockerで暗号化
設定はガイダンスに従うだけで極めて簡単
さて、ハードウェア&テクノロジー的には数百円の8GB USBメモリーを買ってみたが、このユニークな外観とカスタマイズしたUSBメモリーは、できる限りアウトドアに持ち出していろんな人に見せて自慢したい。今回は、そのためにも機密保持をある程度やっておきたいと考えた。
実際に、今までもUSBメモリーの機密保持や情報漏洩防止の暗号化に関しては考えたことはあったが、ハードウェア好きな筆者は、たいていは物理的なパスワード設定ボタンなどが付いたUSBメモリーなどを購入して満足していた。今回は、例外的にごくふつうのUSBメモリー内のデータを暗号化できる、Windows 10標準搭載の“BitLocker”を試してみた。
暗号化のやり方は極めて簡単だった。目的のUSBメモリーをマウスで右クリックして“BitLockerを有効にする”を選択。後は順番に表示される画面のガイダンスに従ってパスワードの設定などを終えると完成だ。
数分以下の操作で目的のUSBメモリー内のデータはすべて暗号化され、以降、USBメモリーを挿入する際は必ず自分しか知らないパスワードを入力しなければ、その内容を見ることができなくなる。もちろん、いつも使用している自分のPCだけはパスワードの要求を不要にしたりといった設定も可能だ。
最初はネットでポチった時は「けっこう高いUSBメモリーだな……」という印象しかなかった洗濯ばさみ型USBメモリーだが、カスタマイズのやり取りの間で極めて興味が湧き、その後はカスタマイズの楽しさに目覚め、出来上がってきたころは、唯一の常時持ち歩き用USBメモリーと決めて、同時に暗号化対策まで至った。
過去に何百個と遊んできたUSBメモリーだが、「洗濯ばさみ型USBメモリー」は今までで一番楽しめるたった8GBのUSBメモリーかもしれない。あちこち持ち歩く際も、愛用の「ThinkPad X390」に挿入して使っている時も、おもしろさ100倍でいつも周囲に自慢できるアイテムとなった。
今回の衝動買い
アイテム:BizSign「名入れ無料ビジネス用品 木製USBメモリ タイプB(洗濯バサミ型)」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2680円(本体)+660円(配送料)、合計3340円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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