このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

IFA 2019レポート 第23回

8K時代はもうすぐ!? 欧州で8Kテレビが続々発売

2019年09月14日 12時00分更新

文● 折原一也 編集●ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ハイセンス、TCLら中国勢も8Kテレビ発売へ

 IFA 2019には日韓メーカーだけなく、中国勢の出展も数多い。日本でも製品展開をする可能性のある中国ブランドが、ハイセンスとTCLだ。

 日本でも昨年より薄型テレビの販売を本格しているハイセンスは、8Kテレビ「U9E」に“Dual Screen Life”と“ULED Dual Cell 8K”を出展。“Dual Screen Life”は、よく見ると画面下のスタンド部分にも画面がある2画面仕様で、環境映像や天気などのインフォーメーションを表示する設計。

 “ULED Dual Cell 8K”は、液晶パネルとバックライトとの間に独自のセルを入れることで輝度を向上させるデュアルセル構造を採用。100万エリアによる、エリア駆動のゾーンを誇るとしている。実際のデモ上映を見ても画面のコントラスト再現に優れ、8K液晶テレビでパネル構造を工夫する構造を採用する。

85型の画面の下にサブディスプレーを搭載する「HZ85U9E」

デュアルセル構造が特徴の「HZ75U9E」

 8月に日本での本格参入を発表した中国TCLも、フラッグシップの「8K QLED Xシリーズ」と「8K + MiniLED」の2つのシリーズを出展。「8K QLED Xシリーズ」は75、65、55型で提供される。「8K + MiniLED」シリーズは75型で、量子化ドット技術に2万5200個もの小型LEDを使ったローカルディミング対応、1000nitsのピーク輝度と高輝度も確保している。いずれも2020年に一部地域で発売予定だ。

TCLによる「8K QLED Xシリーズ」

同じくTCLの「8K + MiniLED」も出展

 8K画質のネイティブコンテンツは、現在世界中でも日本のNHKによってのみ放送されており、欧州では8K放送が開始する計画すら存在しない。サムスンは8Kコンテンツの提供の準備も始めているが、それも例外的な存在だ。むしろ、8Kネイティブコンテンツがないからこそ「8K放送待ち」という発想もなく、8Kは4Kテレビの上位技術のような形で扱われているようだ。

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン