春日一番が主人公に、「ライブコマンドRPGバトル」を採用

「龍が如く7」は進化しても“人間ドラマ”というベースは同じ

2019年08月29日 21時25分更新

文● 八尋/ASCII

舞台は2019年神室町、前作の後の時代を描く

チーフプロデューサーの横山 昌義氏が登壇

 続いて、同シリーズのチーフプロデューサーの横山 昌義氏が登壇し、本作の物語やゲームシステムについて紹介した。

 龍が如く7 光と闇の行方は、龍が如く6 命の詩。の後の物語で、2019年の神室町が舞台となる。ただ、前半は春日の半生を描く。自分の指と引き換えに命を救ってくれ、実の父親のように慕っている“おやっさん”である荒川真澄の願いにより、組織のために犠牲になり刑務所に入ることになる。

神室町のほかに、横浜・伊勢佐木異人町も舞台

従来どおりマップ内は自由に探索可能

 ティザームービーのとおり、出所後恩人である荒川から銃口を向けられ、すべてを失った春日は横浜・伊勢佐木異人町にたどり着く。18年の間に何が起こったのか、2019年の神室町で何が起きているのかが、物語の根幹部分になるという。

 また、物語のカギとなる人物も紹介。先述した荒川真澄は、中井 貴一さんが演じるほか、荒川組の若頭である沢城丈を堤 真一さん、伊勢佐木町で出会うホームレスのナンバを安田 顕さんが演じる。

八代目近江連合 若頭補佐 直参荒川組組長の荒川真澄を、中井 貴一さんが演じる

八代目近江連合 直参荒川組若頭の沢城丈を堤 真一さんが演じる

ナンバを安田 顕さんが演じる

 中井さんの演技について横山氏は「龍が如くシリーズはアフレコではなく、先に声をとってからキャラクターの動きを当てはめていくのですが、中井さんの声を聴くと、荒川が動く姿が浮かぶんです。モーションアクターに重ねてみてもほとんど違和感がなく、足が震えるほどすごいなと驚きました」と絶賛していた。

荒川真澄は、かつては東城会の三次団体「荒川組」の組長だったが、東城会の内部情報を警視庁へリークしたことで、結果的に神室町からの東城会の排除と、近江連合の神室町進出に大きく貢献。その功績が認められ、現在では近江連合内でも実質的なナンバー2である、若頭代行を任されている

 沢城は春日に対して一番あたりが強く、厳しくしつけるため、春日は殺されそうになるくらい怒られるのだという。それは、春日が神室町で生まれ育ったこともあり、街の住人とも仲が良く、極道的によくないという想いがあるからとのことだ。

沢城丈は東城会時代より荒川真澄に仕える武闘派極道。春日一番を毛嫌いしており、18年の歳月が流れても、その嫌悪感は変わらない。荒川が近江連合の若頭代行となってからは、近江連合直参幹部クラスと同等の権力を持つ

 堤さんについて横山氏は「沢城はあてがきのような感じだったのですが、私がファンなので声を聴いて興奮していたら堤さんに春日よろしく『うるさい』と怒られてしまいました(笑)」と述べた。

 ナンバは、元看護士という経歴を持つがいろいろな事情があって横浜でホームレス生活をしている。荒川に撃たれた春日の治療をしたのがナンバだが、助けたかったのではなく死なれたら困るから致し方なく、釣り糸で適当に治療したとのこと。ナンバは、春日にお金の大切さや、生きていくということを教えていく。目的は別々だが、成り上がるという目標を掲げた相棒のような役になるとのことだ。

ナンバは、勤めていた病院の薬を闇で横流ししていたことから、看護師免許をはく奪され、「どん底の街」伊勢佐木異人町へと流れつく。荒川真澄に撃たれ、意識を失っていた春日一番の命を救ったことをきっかけに、春日と行動を共にするようになる

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