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シングルスレッド性能もインテルに迫るRyzen 5 3600にGeForce RTX 2060を搭載

第3世代Ryzen 5の性能に驚き、しっかり冷却しゲームが快適なコンパクトPC

2019年08月28日 09時00分更新

文● 宮里圭介 編集●市川/ASCII

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Ryzen 5 3600搭載のゲーミングデスクトップ「G-Master Spear X570A-Mini」

 パソコンのゲーミング性能は、CPUとビデオカードの性能によってほぼ決まる。どちらも重要なキーパーツだが、共通しているのは性能が高いものほど発熱が大きく、その熱を冷却するため大きなクーラーが必要となるということだ。

 サイコムの「G-Master Spear X570A-Mini」はMicro-ATXとケースサイズはコンパクトなものの、フロントベイを排除することでケース内スペースを確保。クーラーマスターの大型サイドフローCPUクーラー「Hyper 212 EVO」を装着しても余裕のある構造となっている。

ビデオカードがショートモデルということもあるが、大型のCPUクーラーを搭載してもケース内には余裕がある

 前回はケース外観とケース内について紹介したが、今回は性能面、またコンパクトなモデルで気になるCPU温度についてチェックしてみた。

フロントには大きな吸気ファンを2つ搭載
試用機の主なスペック
CPU AMD Ryzen 5 3600(3.6GHz、6コア)
グラフィックス GeForce RTX 2060 AERO ITX 6G OC
マザーボード ASRock X570M Pro4
メモリー 32GB(16GB×2、DDR4-3200)
ストレージ Intel SSD 660p(512GB)
PCケース NZXT H400
OS Windows10 Home (64bit) DSP版

Zen2を採用した第3世代「Ryzen 5 3600」の性能に驚いた

 CPU性能のチェックに使ったのは、CGレンダリング速度からCPU性能を測る「CINEBENCH R15」と「CINEBENCH R20」。どちらもテスト内容は似ているのだが、CINEBENCH R20のほうがデータが大きくテストが重たいものになっている。

 最近のCPUは、高負荷時の最初は最大クロックで動作させ、一定時間以上経つと動作クロックを少し落とし、持続可能なパフォーマンスとなるようチューニングされていることが多い。もちろん、最初から最後まで最大クロックで動作するようチューニングされている場合もあるので、実際の動作はパソコンによって異なる。

 とはいえざっくりといえば、ピーク性能比較はCINEBENCH R15、長時間性能比較はCINEBENCH R20でその傾向がつかめるといえるだろう。

 ということで、結果を見ていこう。比較用には過去のデータから「Ryzen 7 2700X」と「Core i7-9700K」をピックアップしてきたが、メモリー容量や速度、ドライバーやOSのバージョンなど細かな条件は異なっている。厳密な比較とはならないものの、おおまかなCPU性能の傾向を比較するぶんには十分だと判断した。

「CINEBENCH R15」のスコアは、CPUが1630cb、Single Coreが198cb。今までSingle Coreで200cb近いスコアが出せるのはインテルCPUに限られていただけに、素直に驚いた
「CINEBENCH R20」のスコアは、CPUが3712cb、Single Coreが486cb。傾向はCINEBENCH R15と同じだが、Core i7-9700Kとの差は小さくなっている

 CPUのコア構成を比較すると、Ryzen 5 3600が6コア/12スレッド、Ryzen 7 2700Xが8コア/16スレッド、Core i7-9700Kが8コア/8スレッドと、どれも微妙に異なっている。マルチスレッド性能でRyzen 7 2700Xが強いのは見てのとおりだが、物理コア数の少ないRyzen 5 3600がRyzen 7 2700Xに迫る性能なうえ、Core i7-9700Kを超えているという点は感心してしまった。

 そして、やはり注目はシングルスレッド時の性能。スコアーで見ても差がわかりにくいので、Core i7-9700Kのスコアを100%としてRyzen 5 3600のスコアを換算すると、CINEBENCH R15では約92.5%、CINEBENCH R20では約98.6%にまで迫っている計算となる。

 多コア化によって性能を高めてきたRyzenシリーズだが、Zen2採用の第3世代となるとシングルスレッド性能もインテルにほぼ追いついてきており、死角のないCPUとして完成度が高まっているのがよくわかる結果となった。

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