前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

GIGABYTEの240Hz液晶「KD25F」はゲーミング環境に革命をもたらす

文●加藤勝明 編集●北村/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

AORUSのキーマンに聞く
パネルスペックだけでなく戦術にも注力!

 GIGABYTE本社テクニカルマーケティングのBenny Shieh氏に、直接話を聞く機会に恵まれた。そこで、ユーザーを代表して、アスキーの自作大好き集団「ジサトラ」のメンバーであるドリル北村が、Benny氏に質問をぶつけてみた。

GIGABYTE本社テクニカルマーケティングのBenny Shieh氏。ジサトラマスクをかぶっているが、決して本稿の著者である加藤勝明(KTU)氏ではない

――「KD25F」を作るにあたって、特にこだわったポイントがあれば教えてください。

【Benny】 リフレッシュレート(240Hz)、応答速度(0.5ms)、色再現性(8bit)にこだわりました。さらにスタンドもいろいろな角度に調整できつつ、強度を保てるように試行錯誤しました。

――色再現性で8bitにこだわったのはなぜですか?

【Benny】 6bitでは疑似フルカラーとなり、本物の色に見えないからです。真のフルカラーを再現するにはRGB各色8ビットで駆動させるしかありません。AORUSはハイエンドを目指すブランドなので、6ビット駆動+FRC(残像を利用して見かけの発色数を増やす技術)の安価な液晶パネルではなく、ネイティブで8ビット駆動のパネルを選びました。

――「AD27QD」ではIPSパネルを採用しており、これが高く評価されていました。「KD25F」ではなぜTNパネルに変えたのでしょうか?

【Benny】 ネット通販を調査したらいちばん売れているのが27インチのモデルでした。そこで27インチに注力し、まずは「AD27QD」を開発しました。IPSパネルを搭載した27インチのゲーミング液晶が市場に存在しなかったので、IPSパネルを採用することで市場競争力を高めました。ところが25インチの市場では、ユーザーが画質より高いリフレッシュレートと応答速度を求めていたので、「KD25F」では応答性に優れたTNパネルを採用しました。IPSパネルではその要求に応えることが不可能だったのです。

――なぜパネルのサイズを25インチにしたのですか? 23インチや21インチでもよかったのでは?

【Benny】 先ほど通販では27インチが売れていると申しましたが、全世界のプロゲーマーにいちばん多く利用されているのは24.5~25インチの液晶なのです。日本では21インチくらいの小さな液晶が好まれるかもしれませんが、プロゲーマーが満足する製品づくりという観点から25インチを採用しました。

――液晶ディスプレーにノイズキャンセリング機能が内蔵されているのは珍しいですが、なぜこの機能を内蔵したのでしょうか?

【Benny】 ゲーマーの7割はオンラインゲーマーと言われています。オンラインでは会話が大事です。オンラインゲーマーがより快適にゲームできるようにノイズキャンセリング機能を付けました。

――とはいえ、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットを持っている人も多いと思いますし、非搭載にしたほうが本体価格を安くできますよね?

【Benny】 誤解されやすいのですが「KD25F」のノイズキャンセリングは、自分ではなくチームメイトに対して働くのです。自分が装着するヘッドセットは、他人の声やゲームの効果音がハッキリ聞こえるようにするのに対し、「KD25F」のノイズキャンセリングは、自分の声をチームメイトにハッキリ聞き取ってもらうための機能です。

――なるほど、ノイズキャンセリングの恩恵を受けられるのは自分ではなく他人なのですね。

【Benny】 そのとおりです。デキるオンラインプレイヤーを目指すなら、いかにクリアーな自分の声をチームメイトに届けるかにも気を配ってもらいたいわけです。したがって、ヘッドセット内蔵のノイズキャンセリングと機能が被ることはありません。

――ほかにも、他社製のゲーミングディスプレーより優れている部分があったら教えて下さい。

【Benny】 戦術です。パネルスペックだけでディスプレーを選ぶなら、ゲーミングディスプレーであればなんだっていいでしょう。AORUSはパネルの性能だけでなく、搭載する機能も重視しています。BLACK EQUALIZERやAIM STABILIZERといった各種アシスト機能、リフレッシュレートや周波数を画面にオーバーレイ表示するDASHBOARD、前述のノイズキャンセリング機能など、ゲームに特化した戦術的な機能が充実しています。「KD25F」は、ゲーミングディスプレーであると同時に、タクティカル(戦術)ディスプレーでもあるのです。

――最後に、日本のゲーマーと自作PCマニアにメッセージをお願いします。

【Benny】  ゲーミングPCを自作するなら、AORUSを選ぶのが最適解です。なぜならCPU以外のすべてのPCパーツをAORUSでそろえられるからです。ハードウェアの性能だけでなく、ソフトウェア、デザイン、使いやすさなど、あらゆる面でユーザーが満足できる製品をAORUSは製造しています。スペックにとらわれず、実際に製品を使ってみてください。そうしたらAORUSの良さがわかるはずです。

ありがとうございました

(提供:GIGABYTE)

【関連サイト】

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2017年
08月
2015年
04月
09月
2014年
10月
2010年
01月
02月