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業界人の《ことば》から 第357回

PC-8001発売40周年はPC業界盛り上げのきっかけになるのか

2019年08月26日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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NECをお兄さんと呼ばせてもらう

 2人目が、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の齋藤邦彰社長だ。

 いまや同じレノボグループ傘下のPCメーカーとはいえ、長年のライバル会社の社長がビデオメッセージを送るのはまさに異例だ。

 FCCLの齋藤社長は「富士通はNECに遅れること2年、1981年にFM-8を発売した。それ以来、ずっとNECの背中を追いながら、切磋琢磨してきた。まさに、私たちは2年年上のお兄さんの背中を追いかける弟のような存在。いまの私たちがあるのもお兄さんのおかげである。感謝している。これから、NECのことを『お兄さん』と呼ばせてもらう」と、いきなりの「お兄さん」発言に会場は笑いに包まれた。

 続けて「お兄さんの製品は強い。セールスの現場からは営業力も強いという声がある。ターゲットを決めたら集中的に、くらいついて離さない。タフ、しつこい、どろくさい、ややこしい」と、誉めているのか、けなしているのかわからない評価をしたあと、

 「強い営業部隊を持っているお兄さんのおかげで、弟である私たちは、かなり打たれ強くなった。だがちょっとだけ互角に戦えるようになってきた」と逆襲を開始。

 「コンシューマ向けデスクトップでは2年連続でトップシェアを獲得している。また、LAVIE Pro Mobileは、軽くてしっかりしているが、弟も世界最軽量の698gの製品を出しており、この夏には、2in1ノートPCでも世界最軽量を出すことができた。これもひとえにお兄さんのお陰である」と語った。

 そして最後に「お兄さんを誇りに思っているが、お兄さんへのチャレンジ精神は今後もなくさない。それがこの業界をすばらしくして、成長させる原動力になる。一緒にがんばりましょう」と語ってビデオメッセージを締めくくった。

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