さとうなおきの「週刊アジュール」 第89回

Azureにおける新元号「令和」対応の情報

ハノーバメッセ、NAB Showで発表されたAzureアップデートを一挙解説

Azure Lab Services：GPUインスタンス、オンプレミス接続など

　Azure Lab Servicesは、チーム用の環境（開発環境、テスト環境、教室ラボ環境）を短時間で提供できるサービスです。

　Azure Lab Servicesで、次の機能がサポートされました。

• GPUインスタンス
• オンプレミス接続
• VMイメージの保存
• 電子メールでの登録リンクの送信
• リモートデスクトップを使用したLinuxマシン接続

　詳細は、次のページをご覧ください。

• 更新情報「Azure Lab Services の更新:GPU サイズ、イメージの保存、およびオンプレミス リソースへの接続」

Azure Event Hubs：Spring Cloud Stream Binder

　Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。

　Spring Cloud Streamは、一般的なメッセージブローカー実装にバインダーの抽象化を提供します。これによって、一貫性のあるPub/Subセマンティクス、コンシューマーグループ、ステートフルパーティションのサポートなどの、柔軟なプログラミングモデルが提供されます。

　今回、Azure Event Hubs向けのSpring Cloud Stream Binderが、GAになりました。これによって、Spring Cloud StreamとAzure Event Hubsを使って、スケーラブルなイベント駆動型Javaアプリを簡単に構築できます。

• 更新情報「Azure Event Hubs に対応した Spring Cloud Stream Binder を使用したイベント ドリブン Java が利用可能になりました」
• ブログポスト「Azure Event Hubs に対応した Spring Cloud Stream Binder を使用したイベント ドリブン Java」

Azure Event Hubs向けのSpring Cloud Stream Binder

Azure Storage：Azure FXT Edge Filer

　高いスケーラビリティ、パフォーマンスを備えた、Azure Storageに対するキャッシュアプライアンス「Azure FXT Edge Filer」が発表され、プレビューが始まりました。

　Azure FXT Edge Filerは、2019年第2四半期に、日本を含む一部の国でGAになる予定です。

• 更新情報「Azure FXT Edge Filer (Avere 更新プログラム)」
• ブログポスト「Azure にもたらされるハイブリッド ストレージのパフォーマンス」
• ブログポスト「Welcome to NAB Show 2019 from Microsoft Azure!」

Azure FXT Edge Filer

Azure Service Bus：StandardからPremiumへの移行ツール

　Azure Service Busは、メッセージングサービスです。

　Azure Service BusのStandard名前空間を専有型のPremium名前空間に移行するための新しいツールが利用可能になりました。

• 更新情報「既存の Service Bus の Standard 名前空間を一括で Premium にアップグレードする」
• ブログポスト「Service Bus Premium への移行による専用リソースとエンタープライズ機能の活用」

Azure Service BusのStandardからPremiumへの移行ツール

Azure Stream Analytics：地理空間機能、出力のカスタムメタデータなど

　Azure Stream Analyticsは、リアルタイムストリーム処理サービスです。

　Azure Stream Analyticsで、WKT地理空間形式、参照データの地理空間インデックス、ジオメトリに基づく計算がサポートされました。

• 更新情報「Azure Stream Analytics の新しい地理空間機能が一般提供されます」
• ブログポスト「Azure Stream Analytics の地理空間機能を更新 - クラウドと Azure IoT Edge で使用可能」

　Azure Stream Analyticsで、ユーザーがクエリ列をユーザープロパティとして送信メッセージに添付できるようになりました。

• 更新情報「Stream Analytics 出力のカスタム メタデータ プロパティを設定する」

　Azure Data Lake Storageは、スケーラビリティ、パフォーマンス、コスト効率に優れたビッグデータ分析向けのデータレイクソリューションです。

　Azure Stream AnalyticsからAzure Data Lake Storage Gen 1へのアクセスで、マネージドID認証がサポートされました。

• 更新情報「Azure Data Lake Storage Gen 1 へのエグレスのためのマネージド ID ベースの 認証」

Azure IoT Central：デバイステンプレートライブラリ

　Azure IoT Centralは、IoTデバイスを接続、監視、管理するためのフルマネージドのSaaSソリューションです。

　Azure IoT Centralのデバイステンプレートページに、新たにデバイステンプレートライブラリが追加されました。これを使うことで、デバイスの使用開始が簡単になります。MXChip、Raspberry Pi、Windows 10 IoT Coreのテンプレートが公開されています。

• ブログポスト「IoT Central のデバイス テンプレート ライブラリを発表」

Azure IoT Centralのデバイステンプレートライブラリ

Azure Active Directory：パスワード保護

　Azure Active Directory（Azure AD）は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

　2018年6月にパブリックプレビューになっていたAzure Active Directoryの「パスワード保護」が、GAになりました。

• ブログポスト「Azure AD Password Protection is now generally available!」

Azure Active Directoryの「パスワード保護」

Azure Active Directory B2C：値下げ

　Azure Active Directory B2C（Azure AD B2C）は、顧客のID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

　4月1日から、格納済みユーザーに対する料金が廃止され、値下げとなります。

• 更新情報「Azure AD B2C の価格の値下げ」

　それでは、また来週。