このページの本文へ

科学・生物で気になることをお届け! 「数式なんて知らんし!!」 ― 第27回

マンモスが復活するときが来るかもしれない-倶楽部情報局

2019年08月13日 18時00分更新

文● ASCII倶楽部編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アスキーの会員サービスASCII倶楽部では、会員の方だけが読めるさまざまな連載や特集が毎日更新中。

 本日は、先週にASCII倶楽部で公開した「マンモスが復活するときが来るかもしれない 」を紹介します。


永久凍土の中にはリアルマンモス!!

 原始人の暮らしを描くときに、必ずと言っていいほど出てくるのが“巨大な骨付き肉”ですね。そう、マンモス肉。原始人の狩りのシーンでおなじみですが、ほんとに食べてたんでしょうか? そしてそのお味は? マンモスの骨を住居にした形跡は残っているようですが、食した証拠やその味についての感想は残っていないようなのです。

 このマンモス肉を食べる演出って、実はマンガの影響が大きいんですよね(笑)。  しかし! もしかしたら実際に食せる日が来るかもしれません。なんと、このマンモスを現代に復活させようというプロジェクトがあるのです。その鍵となるのが“生命科学”。現代科学とマンモスの遺伝子を使ってマンモスを復活させようというのです!

 “マンモス”、言わずと知れた、赤茶の毛むくじゃらで、大きな牙が特徴のゾウ科の動物です。マンモスと言えば氷河期をイメージする人も多いですね! 古くはアフリカに生息し、どんどん北上して、ヨーロッパ大陸や北アメリカ大陸、アジアなど広い範囲で生きていました。この日本でも化石が見つかっています。ちなみに、マンモスにもいろいろ種類があり、約70〜120万年前に日本にいたマンモスは『ムカシマンモス』という名前がついています。なかなかかわいい名前ですね! 現在一般的に知られているマンモスは、『ケナガマンモス』です。冒頭のマンモスの特徴そのまんまです。

 そんなマンモス、(諸説ありますが)今から1万年前くらい前に絶滅してしまいます。理由にはいくつかありますが、氷河期末期の気候変動(雪が多くなり主食の草が育たなくなってエサがなくなった)、人間の過剰な狩猟(マンモスは一度に1頭しか子供を産まないため繁殖率は低く、増えるのが難しかった)、伝染病や地球付近での超新星爆発(例のガンマ線バースト)などがあげられています。

 一旦はこの地球からいなくなってしまったマンモス。ですが、彼らはある意味“生きて”いたのです。1977年、シベリアの永久凍土から、なんと骨だけでなく肉や皮膚、毛も残ったマンモスが発掘されたのです。永久凍土とは、その名の通り季節関係なく常に凍結している状態の土壌で、北半球の大陸の2割に広がっています。場合によっては厚さ数百メートルにも及びます。

 この時発見されたマンモスとは異なりますが、私もこの永久凍土から見つかったマンモスをこの目で実際に見たことがあります。2007年に同じシベリアの永久凍土から見つかった『リューバ』という赤ちゃんマンモスですが、見た目は子ゾウそのもので、マンモスの形がほぼ完全に残っているのです! このリューバは、川を渡っているときに溺れてしまい亡くなってしまったと考えられていますが、そのとき体内に入ってしまった泥が、このように完全に近い状態で保存される条件になったのです。そして、外見だけではなく、内臓器官も完全に残っており、胃の中の成分なども分析できたのです。冷凍保存ってすごいですね……。

 こうやって、永久凍土から見つかったマンモスから採取できた、復活のカギとなるもの、それが“遺伝子”です。生命としては既に息絶えていたマンモスですが、その“遺伝子”は生きていたのです。この遺伝子と、現代の遺伝子工学やコンピューター技術を使って、マンモスを復活させよう、というのが『マンモス復活プロジェクト』なのです。

せれろんやまだ

 大手PC関連デバイス販売代理店で敏腕を誇った“姐御”。科学好きが高じてついに連載開始。夢は家事を放棄すること。


 続きは「マンモスが復活するときが来るかもしれない」でお楽しみください。

 なお、こちらの記事の続きを読めるのはASCII倶楽部会員の方限定です。

 ASCII倶楽部には、今回紹介した記事だけでなく、PCやスマホ、カメラ、テレビ、オーディオなどの会員だけが読める連載が更新されております! さらに、週刊アスキー 電子版の最新号から過去4年ぶん以上のバックナンバーが読み放題となっております。

会員制読み放題サービス
ASCII倶楽部(アスキークラブ)

■利用料金
月額 税込1080円
※毎月1日~末日までの利用料金として

■支払方法等
●クレジットカード
* VISAカード/MasterCard/アメリカン・エキスプレスカード/JCBカード
●auかんたん決済
●ドコモケータイ払い
●Amazon アカウント
※auかんたん決済、ドコモケータイ払いを選択された方は、3日間無料キャンペーンをご利用いただけません。 ※ご利用になる決済機関によって決済時期及び決済方法が異なります。
それぞれの決済機関が定める利用規約等をご確認ください。

■提供時期
月額利用料金の支払い後、すぐに利用可能。

■推奨環境 <端末・ブラウザ>
【PC】
・OS
Windows 7 以上 , Mac OS X 10.10以上
・ブラウザ
(Windows)Internet Explorer 11※Edgeは除く , Google Chrome最新版 , Firefox最新版
(Mac)Safari最新版
【スマートフォン】
・OS
iOS 8 以上 , Android 4.x以上
・ブラウザ
(iOS)Safari
(Android)Google Chrome

URL ASCII倶楽部

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

  • 週刊アスキー No.1484(2024年3月26日発行)

バックナンバー

  • 週刊アスキー No.1483(2024年3月19日発行)

  • 週刊アスキー No.1482(2024年3月12日発行)

  • 週刊アスキー No.1481(2024年3月5日発行)

  • 週刊アスキー No.1480(2024年2月27日発行)

  • 週刊アスキー No.1479(2024年2月20日発行)

注目ニュース

ASCII倶楽部の最新記事