欧米企業の苦労を飛び越せる製品
デルの平手社長は「日本の企業は、欧米の企業が経験してきた成功例や失敗例を学ぶことができる。つまり、同じ失敗を繰り返さなくていい。同じ道を通らずに、一気にジャンプして、真のマルチクラウドを実現できる。これが日本の企業が置かれたメリットである」と強調する。
Dell Technologies World 2019で発表された製品は、欧米企業の真のマルチクラウド化を促進するものだといえるが、日本の企業にとっては欧米企業が苦労してきた道筋を飛び越すことができる製品ともいえる。
Dell Technologiesは、10兆円規模の売上高を誇るが、それでも2桁増の高い成長を遂げている。これから主流となるマルチクラウド時代において、最も求められる製品を用意しているからにほかならない。
なお、平手社長は、2019年8月5日付で、デル株式会社の代表取締役会長に就任する。新社長には、EMCジャパンの大塚俊彦社長が兼務で就任する。新たな体制で、デルが日本の企業のマルチクラウド化をサポートすることになる。
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