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業界人の《ことば》から 第352回

日本企業のマルチクラウド化は欧米と同じ失敗をしなくて済む

2019年07月24日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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マルチクラウドの実現を支援するサービス群

 Dell Technologiesは2019年4月に、米ラスベガスでDell Technologies World 2019を開催。ここで、クラウドソリューションに関わる製品およびサービスを相次いで発表した。これらはまさに、マルチクラウド化の実現を支援するものだ。

 たとえばDell Technologies Cloudは、クラウドサービスとしてハイパーコンバージドインフラ、Ready Stack、コンバージドインフラという3つのソリューションを提供。一貫性のある付加価値サービス、オペレーション、インフラを提供することができるのが特徴だ。

 Dell Technologies Cloudを構成する製品のひとつである「VMC on AWS」は、AWSのデータセンターのなかに、VMwareの環境を構築。既存環境と接続すれば、オンプレミスの仮想化環境を、AWS上に移行することができるようになる。

 「VMwareの作法を使いながら、AWS環境での利用が可能になる。また、ひとつの画面でオンプレミス上のVMware、AWS上のVMwareも管理でき、変更も容易にできる。また、オンプレミスとAWSを物理的に接続するなど、ネットワーク環境の条件が揃えば、仮想マシンを、オンプレミスとAWSの間で簡単に移行できる。

 さらに、統合的な監視を可能とし、既存環境と新たなクラウド環境をシームレスにつなげ、マルチクラウドの世界を実現することができる」(EMCジャパン アドバンスドテクノロジーソリューションズ事業部クラウドプラットフォームスペシャリストの吉田尚壮氏)とする。

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