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ランニングシューズに6軸モーションセンサーとBluetoothを搭載

フォーム改善に効果的6軸モーションセンサーを搭載したシューズ「ORPHE TRACK」

2019年07月12日 09時00分更新

文● 中山 智 編集●飯島恵里子/ASCII

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開発にも携わっている為末大氏(左)と白方健一氏(右)

為末 大氏の走りのクセもしっかり検知

 発表会にはトレーナーの白方健一氏と、男子400メートルハードルの日本記録保持者の為末大氏も登壇し、実際に「ORPHE TRACK」を使って走ったデータを公開。白方氏の走りは着地法などバランスの良いデータに対して、為末氏は左右で若干バランスの悪い結果となっていた。

為末氏の走行データ。着地位置やプロネーション(角度)が左右で違っているのがわかる

 これについて為末氏は、左膝を痛めていることと、ハードル走は特定の足で踏み切るのでクセがついているのではと解説。細かな走り方の違いをORPHE TRACKがキッチリ検出できていることを証明していた。

 さらに為末氏は、ランニングフォームなどをチェックする場合、現状では専用のトラックでトラッカーを装着して実施するが、非常に大がかりとなり費用もかかるとのこと。またトラッカーを装着して走ることでフォームを意識して、実際に普段走っているフォームとは違う結果になることもあるという。

 「ORPHE TRACK」なら普段のランニングで計測できるためそういった心配はなく、しかも手軽でコストもかけずに専門的なデータが収集できることをポイントにあげていた。

ランニングフォームをチェックするだけでも現状では大がかりな装置が必要

年内に一般向けの市販モデルをリリース予定

 今回発売するモデルはベータ版となっており、限定200足で3万2184円。左右それぞれの「ORPHE CORE」と「ORPHE TRACK 専用シューズ SHIBUYA 1.0」がセットになっている。シューズのサイズは24センチから1センチ刻みで28センチまで。シューズ全体の重さはサイズによっても異なるが、ORPHE COREをセットした状態で約350gとなっている。

 ベータ版ということもあり、購入特典としてランニングのコーチイベントへの無料招待やミートアップイベントへの招待を企画しているとのこと。また年内に一般向けの次期バーションシューズを発売する予定だが、ベータ版購入者にはこの次期バーションシューズも無償で提供予定だ。

 3万2184円という価格は、一般的なランニングシューズとしては高めだが、市販化の際には「ORPHE CORE」対応のシューズのみの販売も計画しているとのこと。そのためトレーニングでシューズが劣化した場合、一般的なランニングシューズと同じ価格帯で買い換えも可能。さらにほかのシューズメーカーとの協業も進めていきたいと菊池氏は説明していた。


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