驚くほど普通に快適なZenFone Max(M2)
実際に筆者が購入したZenFone Max(M2)で、実際の使用感を中心に記していきたい。まず、素のAndroidに近い状態なので、購入して不要なアプリを消したりすることがなく、不必要なアプリからの通知を消す作業もほとんどなかった。
特に3大キャリアのモデルだと、キャリアによっては山のようにプリインストールアプリが入っており、ログインや設定を促す通知が頻繁に出てきて、使用開始直後はそのたびに設定をするなど面倒な作業を強いられるが、ZenFone Max(M2)ではその必要はほとんどなかった。そして、アプリをたくさんインストールしてみたが、アプリ切り替えやアプリの起動が極端に遅くなるということもなく、サクサクと普通に利用できる。その点がまず驚いた点だ。
素のAndroidに近い状態なのだが、日本語入力は標準で「ATOK for ASUS」が入っていることもZenFone Max(M2)のいいところ。ATOが好きにはありがたい構成だ。
現在、ZenFone Max(M2)にメインのSIMを入れて使っているが、DSDVの利点を生かして、データ通信は別の格安SIMの“ギガ”を有効活用できて非常に便利。問題はおサイフケータイ機能がないので、電車に乗ったり、高額還元で話題のメルペイ(iD)で買い物したりはできない。防水がないのも梅雨の時期は辛い。それもそのほかの部分で十分に満足。PayPayのようなコードをスキャンするタイプの決済はZenFone Max(M2)でも全く問題ない。
大きい画面はいいのだが、本体が少しデカイ
また、6.3型の画面は大きくて見やすいが、その大画面は欠点ともある。ZenFone Max(M2)に限ったことではないが、大きい画面は当然本体の大型化となり、ポケットへの収まりがあまり良くない。端末一杯に広がった液晶は、端のほうのミスタッチを誘発することがある。戻るボタンやタスク切換えボタンは握った手が当たってしまい誤操作しやすく感じることもある。
そのなかでも救いはZenFone Max(M2)の背面は平らなため、側面部分に厚みもあって持ちやすいこと。本体は約175gと決して軽くはないが、背面素材の関係か、手に持った際の印象はもう少し軽く感じられる。
カメラ性能については、カメラが売りの機種に比べると夜景などでシーンによっては明確な差があるが、通常利用においては問題なし。明るい場所での撮影でも細かく比べなければ気になるほどの違いはない。
2万円台でも実用的すぎるZenFone Max(M2)
おサイフ、防水非対応点を除けば非常に実用的なZenFone Max(M2)。auネットワークへの対応以外では、プロセッサやメインメモリーが同じで素のAndroidに近いことも同様のmoto g7 powerも似たような使用感と思われる。
一般にはいまだにMVNOの格安SIMと安価なSIMフリー機をまとめて「格安スマホ」と下に見ている部分もあるが、少し前の3大キャリアが販売する端末と比べてみれば、ZenFone Max(M2)やmoto g7 powerのすごさはわかるはずだ。分離プランの導入の進んでいる今、2~4万円の最新SIMフリー機をぜひ使ってみてほしい。
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