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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第226回

Googleの支援で生き残ろうとしている“第3のOS”「KaiOS」 ケータイ特化で成功

2019年06月29日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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縮小するスマホ市場に対し、フィーチャーフォン市場は成長

 KaiOSはさらにここ1ヵ月ほどで、急ピッチで拡大戦略を進めている。資金面では5月末にシリーズBとして5000万ドルを調達(Google、TCLなどが参加)、6月にはOrange(フランスのオペレーター、アフリカでも展開している)も参加し、共同でアフリカ市場での展開を進めることを明らかにしている。なお、Orangeとは約20ドルのフィーチャーフォン「Sanza」をMWCで発表済みだ。

フランスの大手キャリアOrangeと組んでアフリカ市場に取り組む

 そしてブラジル市場進出も明らかになった。地元企業のPostivo、Multilaserと提携し、2.8型WVGAディスプレー、クアッドコア1.3GHz、512MBメモリー/4GBストレージなどのスペックを持つ「Positivo P70S」や、2.4型QVGAディスプレー、クアッドコア1.3GHz、256メモリー/512MBストレージの「Multilaser ZAPP」を発表した。価格はそれぞれ276レアル(約7800円)と246レアル(約7000円)だ。

Multilasermによる端末

 今後はベトナム、バングラデシュなどのアジア市場への拡大を進める。すでに出荷台数は1億台に達しているが、2019年には1億5000万台を目指すという。

 スマートフォン市場が縮小する中、フィーチャーフォンは成長が見込まれている。Counterpoint Researchによると、2019年は4億台を予想しているフィーチャーフォン市場、2021年には10億台に到達する見込みとしている。

 スマートフォン市場が足踏み状態の中、フィーチャーフォンが携帯電話市場を拡大するのかもしれない。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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