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高機能ストレージ「Drobo」でデジタルライフをアップデート 第2回

その外付けHDDで容量足りている?

写真愛好家のデータ管理に「Drobo」が最適な理由

2019年07月30日 11時00分更新

文● 山口優 編集●金子/ASCII.jp

提供: プリンストン

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Droboを利用した効率的な写真管理術

 前述の「Drobo 5D3」のようにケーブルで直接パソコンにつなげるタイプの外部ストレージは、DAS(Direct Attached Storage)と呼ばれる。それに対して、ネットワークに接続している複数のパソコンから同時にアクセスできるNAS(Network Attached Storage)タイプのDroboも存在する。

 容量の大きなファイルを読み書きするにはDAS型Droboの方が向いているが、複数の端末や、MacとWindowsなどの異なるOS間でデータを共有したい場合などはNASの方が向いている。またノートパソコンのように持ち運んで使うことが多い端末の場合も、Wi-Fi経由で保存データにアクセスできる「Drobo 5N2」のようなNAS型Droboの方が便利だ。

NAS型の「Drobo 5N2」。外観は「Drobo 5D3」とほとんど一緒だ

 こうしたDAS型またはNAS型Droboに撮影データを保存しておけば、パソコンの内蔵ストレージ(ローカルディスクともいう)を圧迫する心配なしに写真を管理できる。

 たとえばAdobe Lightroom Classicの場合、「オリジナル画像」と、その保存場所や撮影日時、現像設定などの情報が記録された「カタログファイル」は別々の扱いになっているが、パソコンのローカルディスクにはカタログファイルだけあればOK。オリジナル画像はまるっとDroboに置いておける。

パネル上でフォルダーをドラッグ&ドロップすることで、オリジナル画像をローカルディスクからDroboに移動できる

 すでにパソコンでLightroom Classicを使っていてローカルにオリジナル画像がある場合は、次の手順でDroboにデータを移動できる。まず、画面左側にある「フォルダー」パネルの「+」ボタンから「フォルダーを追加」を選び、Drobo内の任意のフォルダーを指定。パネル上で、既存フォルダーを追加されたフォルダーにドラッグ&ドロップすればOK。

 Drobo内にある画像をLightroom Classicのカタログに追加したい場合は、その画像を画像表示領域にドラッグ&ドロップし、読み込みウインドウの中央上部で「追加」を選べばいい。元データをDroboに置いたまま写真をカタログに登録できる。

 デジタルカメラやSDカードなどから新たに撮影データを取り込む場合は、読み込みウインドウの「ソース」にカメラまたはカードリーダーを、「保存先」にDrobo内の画像フォルダを指定して「読み込み」を実行すればOK。こうすると、画像データはDroboにコピーされ、その保存場所や撮影日時、現像設定などの情報がパソコンのローカルディスク内にあるカタログファイルに記録される。

Adobe Lightroom Classicの読み込みウインドウ。「ソース」にカメラまたはカードリーダーを、「保存先」にDrobo内の画像フォルダを指定して「読み込み」を実行すれば、撮影データがDroboにコピーされる

 その際、読み込みウィンドウの右側のパネルにある「ファイル管理」の「スマートプレビューを生成」にチェックを入れてから読み込むようにすると、パソコンのローカルディスク内にも容量の小さな画像データ(元画像の数%程度の容量)を保存してくれる。これによりパソコンにDroboが接続されていないときでも写真の現像などの作業を行うことができるようになり、外出時にノートパソコンで作業したい場合などにとても便利だ。

「ファイル管理」の「スマートプレビューを生成」にチェックを入れておくと、Droboに接続されていない状況でも現像などの作業が行えるようになる

 ちなみに、うっかり「スマートプレビューを生成」にチェックを入れ忘れて読み込んでしまった場合は、画像表示領域で画像を選択したあと、「ライブラリ」メニュー→「プレビュー」→「スマートプレビューを生成」を実行すればOK。逆に「プレビュー」→「スマートプレビューを破棄」を選ぶと、生成したスマートプレビューを削除できる。

 なお、スマートプレビュー機能で生成される画像は、あくまでもプレビュー用なので元画像よりも解像度は小さい。そのため、オリジナルのサイズで書き出したい場合は元データが保存されているDroboをパソコンに接続する必要がある。このように多少制限はあるものの、うまく利用すれば写真管理・編集の効率を大幅に上げることができるはずだ。

実際にスマートプレビュー機能を利用して現像を行なっているところ。オリジナルに比べて解像度が小さいため細かい部分を拡大表示したい場合には向かないが、全体の色味の調整などには十分役立つ


 

(次ページ、「DroboPixでスマホの写真を簡単にDroboに転送!」に続く)

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