タイトコーナーもクルージング感覚
さて、補給を済ませて夕張側から峠へ向かうと、いきなりタイトコーナーから始まります。ステアリングを切りながらアクセルペダルに力を込めると、まずリアから先が沈み始める。おお、さすが後輪駆動だ。そんな感慨があるのみで、高速道路の巡行と同様、なんの不安もありません。
なにしろ滑らない。純正装着のブリヂストンPOTENZA S001は、横方向のグリップが強力で、私のような素人の手ぬるい運転ではなにも起こりません。頑張ってブレーキを我慢したつもりでも、スキールのスの字も立てずにコーナーを通過してまいります。
エンジンのトルクバンドの広さも素晴らしいもので、3速に入れたままのオートマチック状態で、峠の全行程を終えることができます。もちろんシフトとクラッチを適切に操作すればスポーツカーらしく走りますから、往路で散々楽しんで疲れたら、軽く流して帰ることもできるわけです。
あまりに楽チンですから、ロードスターは1.5リッターで十分だというみなさんのご意見は、実にごもっともであります。イギリスでは1.5リッターのRFも売っていますから、日本向けにあってもいいんじゃないでしょうか。
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